原油相場は8営業日振りに反落です。前日引け後の時間外取引は底堅い展開となり、その後$78/bbl台後半に達したところで米国原油在庫の大幅な増加もあって下げに転じています。

2月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.23安の$76.64/bblで、引け後の時間外取引は$76/bbl台半ばです。

 

先週初めから始まった上昇は、先月下旬の高値に届かず一服しました。この後再び上昇するには$80/bblを超えるためのシナリオが必要ですが、足元の状況ではそれは難しいと考えられます。上げ切れなければ下げサイクルへの移行となり、その場合上値が切り下がってしまうことが気にかかります。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は260~280万バレル増加の予想を大きく上回る前週比1,202万バレル増でした。同852万バレル増だった API 統計の数字も超えています。クッシング原油在庫も前週比71万バレル増で6週振りに増加に転じています。

 

原油処理量は前週比日量30万バレル減って同1,450万バレル台となっています。寒波による停止からそのまま定期修理に入った施設もあり、それでも製品の逼迫は起こらないという判断がうかがえます。また、原油輸入量は前週比日量44万バレル減、輸出は同75万バレル増でした。

 

 

石油製品の総出荷量は3週振りに日量2,000万バレル大台を割り、前年比は前回に続いてマイナスです。

2024/2/14
NYMEX WTI Mar: $76.64/bbl ( -1.23 )
20日移動平均: $75.27 ( +0.14 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $78.84/ -2σ: $71.69
 幅: $7.16 ( -0.32 ) / 100日平均: $9.99
ボラティリティ
 27.41 ( +0.84 ) / 100日平均: 33.28

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