原油相場は続伸です。$70/bbl大台割れが回避される中、これと言った新規の弱材料も出ず中東情勢を手掛かりに買いがやや優勢です。

2月6日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比53セント高の$73.31/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台半ばです。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の2月短観によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億242万バレルで前月の予想から同4万バレルの下方修正、2025年の需要予測は日量1億371万バレルで前回から同4万バレルの上方修正でした。

 

2024年の世界の石油供給見通しは日量1億230万バレルで前回から同4万バレルの下方修正、2025年の供給予測は日量1億417万バレルで前回から同22万バレルの上方修正です。

 

EIA 推定の1月の世界の総石油供給量は日量1億105万バレルで前月比同169万バレル減、OPEC 推定産油量は日量2,625万バレルで前月比同32万バレル減でした。

 

今年第1四半期の世界の石油需給バランスについて、EIA は日量84万バレルの供給不足としています。第2四半期には同14万バレルの供給過剰となり、年後半は同10万バレルの余剰となる見通しです。

 

 

2025年前半も日量35万バレルの余剰となるものと予想されており、来年末にかけて単月では不足になっても四半期ベースで需給が逼迫することはないと見られます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は130~210万バレル増加の予想に対し前週比67万バレル増に留まりました。3週振りの増加です。クッシング原油在庫は同49万バレル増で、5週振りの増加となっています。

 

ガソリン在庫は予想を上回る前週比365万バレル増で6週連続の増加、中間留分は同370万バレル減で3週連続の減少です。


2024/2/6
NYMEX WTI Mar: $73.31/bbl ( +0.53 )
20日移動平均: $74.22 ( -0.10 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $78.24/ -2σ: $70.19
 幅: $8.04 ( -0.51 ) / 100日平均: $10.51
ボラティリティ
 25.79 ( -3.86 ) / 100日平均: 32.70

にほんブログ村 先物取引ブログ 原油先物へ
にほんブログ村