原油相場は反落です。前日引け後の時間外取引から終日ダラダラと下げる展開となりました。

1月31日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.97安の$75.85/bblで、引け後の時間外取引は$75/bbl台後半です。

 

中東情勢の緊張は高まらず中国の需要への不安が燻り、上げよりも下げの方が余地があると思われたのでしょう。しかし、12月後半以来の上昇トレンドがまだ崩れたわけでも無さそうです。

 

とはいえ、第1四半期も中盤に入り、第2四半期以降の世界的な石油需給バランスの均衡化を睨んで足元の需給逼迫を背景にした堅調にも終わりが見えてきます。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は80~90万バレルの減少予想に反し前週比123万バレル増で、3週振りの増加となりました。前日発表の API 統計は同250万バレル減少で、EIA によるクッシング原油在庫は同197万バレル減と4週連続の減少です。

 

原油処理量は前週比日量43万バレル減で昨年3月以来の日量1,500万バレル割れとなり、冬場の需要最盛期が早めに終わりつつあることを示します。原油輸入量は前週比日量3万バレル増、輸出は同54万バレル減でした。国内産油量は同70万バレル増加ですが、寒波による落ち込みを完全には回復していません。

 

 

石油製品の総出荷量は、5週振りに日量2,000万バレル大台を回復です。

2024/1/31
NYMEX WTI Mar: $75.85/bbl ( -1.97 )
20日移動平均: $74.80 ( +0.11 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.08/ -2σ: $70.51
 幅: $8.58 ( -0.39 ) / 100日平均: $10.68
ボラティリティ
 29.93 ( +0.82 ) / 100日平均: 32.33

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