原油相場は続伸です。$70/bbl大台割れ回避からの反発局面以上の意味は無さそうで、大台後半に進むには新たな材料が必要と思われます。

1月18日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.52高の$74.08/bblで、引け後の時間外取引は$74/bbl台前半です。

 

足元の需給の引き締まりは原油相場を支えますが、上昇トレンドを維持するには材料に欠けるようです。

IEA の月報で今年の世界の石油需要は上方修正されたものの、供給の修正幅の方が大きく通年でのバランスは供給過剰になる見通しです。

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の米国の原油在庫は40~240万バレルの減少予想に対し前週比249万バレルの減少です。小幅増となった API 統計とは異なり、予想の範囲に近い減少となっています。

 

原油処理量は前週比日量14万バレル増の堅調、輸入の同118万バレル増に対し輸出は同171万バレル増となりました。

 

 

石油製品の総出荷量は小幅増加ながら3週続けて日量2,000万バレル大台を下回り、前年比は3週振りにマイナスです。


国際エネルギー機関 (IEA) の1月月報によると、2024年の世界の石油需要見通しは日量1億290万バレルで前月の予想より同10万バレルの上方修正となりました。2024年の世界の石油供給見通しは日量1億350万バレルで前回から同40万バレルの上方修正です。

 

需要は上方修正されていますが供給の修正の方が大きく、通年での需給バランスは日量60万バレル弱の供給過剰と見られています。

 

IEA 推定の12月の世界の総石油供給量は日量1億173万バレルで前月比同40万バレル減、アンゴラを除外した OPEC 加盟12か国の推定産油量は日量2,702万バレルで前月比同5万バレル増でした。OPEC+ 全体の生産量は日量4,185万バレルで前月比同2万バレルの増加です。


2024/1/18
NYMEX WTI Feb: $74.08/bbl ( +1.52 )
20日移動平均: $72.68 ( +0.15 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $75.22/ -2σ: $70.15
 幅: $5.07 ( +0.14 ) / 100日平均: $10.72
ボラティリティ
 30.15 ( +0.44 ) / 100日平均: 31.56

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