原油相場は反発です。前日引け後の時間外取引は水曜後半の下げからの戻りで始まり、高値・安値共に徐々に切り上げたものの過熱感には欠ける展開でした。
1月11日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比65セント高の$72.02/bblで、引け後の時間外取引は$72/bbl台後半です。
需要不安は消えないものの、足元の需給の引き締まりもあって強材料が供給されればそれなりに反応します。
イランがオマーン沖でトルコに向けて原油100万バレルを輸送中のタンカーを拿捕したと報じられています。
■ イランがオマーン沖で石油タンカーを拿捕、中東の混乱深まる (ブルームバーグ)
米国に対する報復ということですが、紅海の航行懸念に加えてイランが直接関与する問題の発生で中東情勢への不安が広がっています。
住民の抗議行動で南部の油田が封鎖されたリビアでは、北部の首都近郊の石油関連施設にも生産妨害の脅しが行われています。
■ Protesters in Libya threaten to shut down oil and gas facilities (Reuters)
昨年は比較的落ち着いていたリビアの生産ですが、今年は年初から混乱続きです。
ただ、過去には施設封鎖や周辺での戦闘があっても設備が破損したことはなく、状況が落ち着いたら順次生産再開することが予想されます。
2024/1/11
NYMEX WTI Feb: $72.02/bbl ( +0.65 )
20日移動平均: $72.53 ( -0.05 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $75.44/ -2σ: $69.63
幅: $5.81 ( -0.89 ) / 100日平均: $10.75
ボラティリティ
31.46 ( -2.85 ) / 100日平均: 31.28
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