原油相場は続伸し$70/bbl大台を回復しました。連日欧米の金融政策を巡る思惑から需要への不安と期待が交錯しています。

12月14日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.11高の$71.58/bblで、引け後の時間外取引は$71/bbl台半ばです。

市場の短期的な一喜一憂を他所に、各機関の石油需給予測では、来年の需要に対する見通しがやや低調になりつつあります。北米の供給は堅調なため、OPEC+ が生産調整を続けないと需給は緩む可能性が高まります。

国際エネルギー機関 (IEA) の12月月報によると、2023年の世界の石油需要見通しは日量1億170万バレルで前月の予想から同30万バレルの下方修正、2024年の需要予測は日量1億280万バレルで前回から同10万バレルの下方修正です。

 

2023年の世界の石油供給見通しは日量1億190万バレルで前回から同10万バレルの上方修正、2024年の供給予測は日量1億310万バレルで前回から同30万バレルの下方修正となっています。

 

IEA 推定の11月の世界の総石油供給量は日量1億210万バレルで前月比同12万バレル減、OPEC 産油量は日量2,810万バレルで前月比同10万バレルの減少です。OPEC+ 全体では同13万バレルの減少を示しています。

 

2023/12/14
NYMEX WTI Jan: $71.58/bbl ( +2.11 )
20日移動平均: $73.37 ( -0.19 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $79.43/ -2σ: $67.32
 幅: $12.11 ( -0.13 ) / 100日平均: $11.13
ボラティリティ
 39.03 ( +1.55 ) / 100日平均: 29.69

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