原油相場は5営業日続落です。弱気ムードが広がると経済指標の悪い数字ばかりが目に付くようで、需給バランスの悪化に対する思惑で WTI 相場は7月上旬以来の$70/bbl大台割れとなりました。

12月6日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$2.94安の$69.38/bblで、引け後の時間外取引は$69/bbl台前半です。

 

米国原油在庫は予想を上回る減少を示したものの、それでも下げが止まらないと一段と売りが進みました。

原油市場が供給過剰であった今年前半には、WTI 相場は$60/bbl大台半ばまで沈みました。需給バランスが均衡であるならそれよりやや高い現行水準は妥当とも思われますが、予想が余剰の方に傾くなら足元の相場は割高ということになります。

 

ロイターの調査によると、11月の OPEC 産油量は日量2,781万バレルで前月比同9万バレル減でした。7月以来の前月比減少です。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は100~290万バレル減少の予想を超える前週比463万バレルの減少でした。小幅増加の API 統計とは異なり7週振りの減少です。クッシング原油在庫は同183万バレル増で7週連続の増加となりました。

 

原油処理量は前週比日量18万バレル増と着実に回復しており、製油所稼働率は9月中旬以来の90%台となりました。原油輸入は前週比日量168万バレル増の一方、輸出は同42万バレル減少です。

 

 

石油製品の総出荷量は小幅増加したものの、前回に続いて日量2,000万バレル大台を下回っており、前年比は引き続きマイナスです。

2023/12/6
NYMEX WTI Jan: $69.38/bbl ( -2.94 )
20日移動平均: $75.91 ( -0.69 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $80.41/ -2σ: $71.42
 幅: $8.99 ( +1.94 ) / 100日平均: $11.12
ボラティリティ
 35.84 ( -0.26 ) / 100日平均: 29.20

にほんブログ村 先物取引ブログ 原油先物へ
にほんブログ村