原油相場は小動きです。OPEC+ 会合や米国感謝祭祝日を前に模様眺めのムードで、概ね終日$77/bbl台での推移となりました。
11月21日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比6セント安の$77.77/bblで、引け後の時間外取引は$77/bbl台後半です。
OPEC+ の会合では来年の減産継続が決まるとの憶測が支配的です。
しかし、IEA はたとえそうなっても世界の需給バランスは逼迫しないと見ています。
■ IEA sees surplus oil supply in 2024 even if OPEC+ extends current cuts (EIA)
IEA や EIA は世界の石油需給バランス見通しについて均衡に近い水準を予測しており、強気見通しを喧伝することの多い投資銀行でも、JP モルガンは来年のブレント相場が$83/bbl近辺で安定すると見ています。
■ JP Morgan expects Brent crude oil prices to remain flat in 2024, averaging $83 a barrel (Forexlive)
とはいえ、昨年や今年のように地政学イベントで相場が吹き上がる可能性もあり、また需要の減退が顕在化する懸念もあります。
引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は10～180万バレル増加の予想を大きく超える前週比905万バレル増でした。4週連続の増加で累計の増加幅は2,360万バレル余りとなっています。
クッシング原油在庫も前週比64万バレル増で5週連続の増加です。
製品在庫は予想を上回る減少となっています。
2023/11/21
NYMEX WTI Jan： $77.77/bbl ( -0.06 )
20日移動平均： $79.08 ( -0.14 )
ボリンジャーバンド
+2σ： $85.74/ -2σ： $72.41
幅： $13.33 ( -0.48 ) / 100日平均： $10.97
ボラティリティ
39.76 ( -0.37 ) / 100日平均： 29.05
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