原油相場は5営業日振りに反落です。定修期の米国では原油処理量が低調で、在庫も増加気味となっています。一方、中国の処理量は引き続き高水準です。
11月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.60安の$76.66/bblで、引け後の時間外取引は$76/bbl台半ばです。
米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は変わらずから450万バレル減少の予想に対し前週比359万バレル増でした。前回1,400万バレル近い増加を示した後に再び増加です。クッシング原油在庫は前週比193万バレル増で4週連続の増加となっています。
原油処理量は日量1,540万バレルで引き続き定修期の低調に留まり、原油輸入の前週比日量2万バレル減に対し輸出は同36万バレル増でした。
石油製品の総出荷量は前週に日量185万バレル増えた後、今回は同164万バレル減少です。日量2,000万バレル大台は維持していいます。
中国国家統計局によると、10月の同国の原油処理量は日量1,511万バレル相当の6,393万トンで前年比9.1%増でした。14か月連続の増加で、年初来の累計は同11.2%増となっています。前月比は過去最高を更新した9月からは減少したものの、日量1,500万バレル大台に留まっています。
10月の原油輸入量は前年比13.5%増で、国内需給バランスは237万トンの余剰となりました。
2023/11/15
NYMEX WTI Dec: $76.66/bbl ( -1.60 )
20日移動平均: $80.47 ( -0.40 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $88.54/ -2σ: $72.41
幅: $16.14 ( -0.46 ) / 100日平均: $10.64
ボラティリティ
34.10 ( -0.74 ) / 100日平均: 29.00

