原油相場は4営業日振りに反発です。前日引け後の時間外取引は軟調に始まり、先月中旬以来となる$87/bbl台まで沈んだ後は切り返しました。しかし、$90/bblに達したところで戻りは一杯となり、先週半ばから上値を切り下げる格好となっています。

10月3日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比41セント高の$89.23/bblで、引け後の時間外取引は$89/bbl台半ばです。

 

引き続き需給逼迫観測が根強く、原油相場の調整も深くはならないとのムードになっています。

ただ、今年第4四半期の供給不足幅について OPEC は日量200万バレル前後と見ているのに対し、EIA の予測は同20万バレル程度の不足です。

 

市場には大幅な不足を囃す声が支配的なため、実際に大きな逼迫が生じているかに対する懐疑的な見方は劣勢となっています。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は変わらずから50万バレル減少の予想に対し前週比421万バレル減でした。前回の同159万バレル増から減少に転じました。一方、クッシング原油在庫は同71万バレル増で13週振りに増加です。

 

ガソリン在庫は前週比400万バレル弱の増加、中間留分も小幅の増加となっています。

2023/10/3
NYMEX WTI Nov: $89.23/bbl ( +0.41 )
20日移動平均: $89.00 ( +0.02 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $92.32/ -2σ: $85.67
 幅: $6.64 ( -0.50 ) / 100日平均: $9.38
ボラティリティ
 21.12 ( -0.37 ) / 100日平均: 28.63

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