原油相場は3営業日振りに小幅反発です。先週末の戻り基調に加えてロシアのワグネル反乱がやや供給不安を想起させたものの、$70/bblに達したところで息切れとなりました。
6月26日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比21セント高の$69.37/bblで、引け後の時間外取引は$69/bbl台半ばです。
引き続き需要に対する不安は根深く、供給への懸念は大きくなりません。
昨年後半から今年前半にかけての世界の石油市場の供給過剰は終息したと見られています。そのため、原油相場は下げトレンドから上昇に転じるのが妥当な展開です。
とはいえ、現在の世界の石油需給バランス見通しは、OPEC+ の自主減産が続き中国はゼロコロナ政策転換による需要急回復を示すという予測の下での均衡から若干の不足です。
その目算が狂った場合は再度供給過剰になるわけで、そのため足元の原油市場は潜在的な圧迫感から逃れられない状況となっています。
2023/6/26
NYMEX WTI Aug: $69.37/bbl ( +0.21 )
20日移動平均: $70.60 ( -0.13 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $73.75/ -2σ: $67.45
幅: $6.30 ( -0.04 ) / 100日平均: $11.42
ボラティリティ
39.19 ( -1.50 ) / 100日平均: 34.36
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