原油相場は3営業日振りに反発です。金曜に$60/bbl大台半ばから切り返したことで週明けの時間外取引は底堅い展開で始まり、ニューヨーク時間帯には大きな上昇を示しました。
3月27日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$3.55高の$72.81/bblで、引け後の時間外取引は$72/bbl台後半です。
金融システム不安による売りが一服したことや中国の需要回復期待感が消えていないことなどから終値が3日振りに$70/bbl大台を回復したものの、以前のレンジ圏下限に到達したことで目標達成感もあり更に上昇を続けるかは微妙なところです。
中国の今年の製油所稼働は、前年比7.8%増加すると予想されています。
■ China 2023 oil refinery output forecast to rise 8% on demand recovery (Reuters)
とはいえ、CNPC の予測なのでその信憑性には疑問も持たれます。
石油製品の輸出についても価格上限が設定されたロシアの供給ですが、トルコやモロッコなどへの出荷が増えて堅調とのことです。
■ Russia’s Diesel Exports Heading for Record Despite EU Sanctions (Bloomberg)
イラク中央政府の管理下にないクルドからトルコへの出荷について、2014年から続く国際仲裁裁判でのイラク側の勝訴によりトルコは日量45万バレルの原油調達を止めたと報じられています。
■ Iraqi Kurdistan region's oil output at risk after Turkey halts pipeline exports (Reuters)
その代替もロシアに依存することになりそうです。
2023/3/27
NYMEX WTI May: $72.81/bbl ( +3.55 )
20日移動平均: $72.40 ( +0.04 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $81.16/ -2σ: $63.65
幅: $17.50 ( -0.10 ) / 100日平均: $11.49
ボラティリティ
40.25 ( +4.83 ) / 100日平均: 34.09
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