原油相場は6営業日続伸し、高値は$79/bbl台に達しました。とはいえ、6日間累計の上げ幅は$5.5/bblで年初2日間の下げ幅$7.5/bblはまだ回復し切れていません。
1月12日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比98セント高の$78.39/bblで、引け後の時間外取引は$78/bbl台前半です。
米国の利上げ一服観測や中国の需要回復期待が強気ムードを形成しているようです。
とはいえ、中国の原油処理量は昨年後半に年央の低迷から既に回復傾向で9月以降は前年比プラスとなっています。しかし、その間先行きの需要不安が市場で支配的でした。そのため、現在の回復期待も水物と考えた方が良さそうです。
プラッツの調査によると、12月の OPEC 産油量は日量2,898万バレルで前月比11万バレル増でした。
ナイジェリアの生産量が前月比日量16万バレル増で、その他は小幅の変動です。
OPEC+ 全体の産油量は日量4,271万バレルで前月比同14万バレル増となっています。ロシアの生産量は制裁の発効にも関わらず前月から横這いでした。
ロシアの12月の石油税収入は2021年3月以来の低水準ですが、価格の軟調によるものなのでしょう。
■ Russian budget revenues from oil taxes drop to lowest since March 2021 in December (Reuters)
1月の生産も小幅ながら堅調と見られています。
■ Russia's oil output, exports hold up in early 2023 -Vedomosti (Reuters)
2023/1/12
NYMEX WTI Feb: $78.39/bbl ( +0.98 )
20日移動平均: $76.68 ( +0.18 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $80.97/ -2σ: $72.39
幅: $8.58 ( +0.07 ) / 100日平均: $13.40
ボラティリティ
35.16 ( -1.17 ) / 100日平均: 40.29
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