原油相場は反落です。前日引け後に急落した後は$90/bblを挟んだ往来となっています。イラン核協議の進展に対する思惑とウクライナ情勢の緊張との綱引きで方向感が定まりません。
2月17日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.90安の$91.76/bblで、引け後の時間外取引は$90/bbl前後です。
ロシアがウクライナに進攻したところで欧米との全面戦争にならない限りエネルギー供給の障害は長期化せず、一方イラン核協議が進まなくても現状維持で進んだ場合は供給の拡大につながるわけですから、中長期には原油相場が高値を維持するのは難しいと思われます。
ただ、これら大きな材料が市場参加者の心を捉えている間は、需給を反映した価格帯に移行するのも難しいのでしょう。
米国石油協会 (API) の2月月報によると、1月の全米の石油製品の総出荷量は日量2,162万バレルで前年比16.3%増でした。11か月連続の増加でコロナ禍前の水準も超え、過去最高を更新しています。
国内産油量は日量1,163万バレルで前年比5.1%増。4か月連続の増加です。原油と製品を合わせた総石油輸入量は日量831万バレルで同4.9%増加となりました。こちらも11か月連続の増加です。
2022/2/17
NYMEX WTI Mar: $91.76/bbl ( -1.90 )
20日移動平均: $89.39 ( +0.25 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $95.51/ -2σ: $83.28
幅: $12.23 ( +0.01 ) / 100日平均: $12.77
ボラティリティ
31.04 ( +1.12 ) / 100日平均: 32.14
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