原油相場は反落です。前日引け後の時間外取引は小確りに始まりましたが、やはり$80/bblに届かず失望感から大きく売られました。
11月19日の NYMEX WTI 原油先物12月限は前日比$2.91安の$76.10/bblで納会し、1月限引け後の時間外取引は$75/bbl台半ばです。
12月限の納会で、$1/bblを超えていた WTI 期近2限月の逆鞘は縮小しています。
再三述べるように、世界の石油需給バランスは今年第3四半期に直近の供給不足のピークを超えて、急速に均衡に向かっていると OPEC や EIA の専門家が予測しています。
これに対し、第3四半期後半の新型コロナウイルス感染後退を背景に投資銀行らが極端な需給逼迫の思惑による原油相場の高騰を煽りました。
季節的な感染症の拡大期に入って、そういう空気が崩れたのが今の状況と思われます。
需給が均衡に向かう以上、$70/bblを超える原油相場は理にかないません。過大な需要回復期待感のプレミアムが剝がれ始めています。
米国が中国の他インドや日本、韓国などにも戦略備蓄放出を求めているのに対し、日本は検討中と報じられています。
■ Japan Weighing Release of Oil Reserves to Curb Prices (Jiji Press)
判断の遅い国がこういうことを検討する時には、もう相場は終わっていると考えるのが妥当でしょう。
ベーカー ヒューズによると、11月19日時点の米国の油井リグ稼働数は前週比7基増の461基でした。前年比は230基増、2019年同期比は210基減となっています。
引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した11月16日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比8.3%減で再び縮小に転じました。売り玉も6月中旬以来の低水準に減ったのですが、買い玉の減り方がそれを上回りました。
(参考図表)
総取組高は前週比1.1%減で5週連続の減少。8月以来の低水準です。
2021/11/19
NYMEX WTI Dec: $76.10/bbl ( -2.91 )
20日移動平均: $80.45 ( -0.46 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $84.83/ -2σ: $76.06
幅: $8.77 ( +1.38 ) / 100日平均: $8.66
ボラティリティ
30.90 ( +1.62 ) / 100日平均: 28.05
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