原油相場は小幅反落です。前日引け後の時間外取引は軟調で一時$72/bblを割り、そこからは切り返したものの高値が切り下がっています。

6月29日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比7セント高の$72.98/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台半ばです。

 

OPEC+ の共同技術委員会では、今年の基本シナリオでの需給について6月月報から変更がなく、2021年の世界の需要の伸びは日量595万バレル、非 OPEC の供給の伸びは同84万バレルとされ、年末には OECD の在庫が2015~19年の平均を1.26億バレル下回ると推定しています。

 

 ■ Opec JTC base case sees 4Q stocks below 2015-19 average (Argus Media)

 

また、代替シナリオでは需要の伸びが日量500万バレル、非 OPEC の供給の伸びを同100万バレルとしており、その場合年末時点の OECD 在庫は2015~19年平均を1,700万バレル上回ると見られます。

 

需要回復により8月以降の減産幅縮小持続の公算はありますが、コロナ禍への不透明感もあって規模大きなものにはならないと考えられます。

OPEC+ 共同閣僚監視委員会は6月30日開催予定でしたが7月1日に延期され、閣僚会合と同じ日に行われます。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は460~470万バレル減少の予想を大きく上回る前週比815万バレル減で、前回の同720万バレルに続く大きな減少です。原油在庫は6週連続で減少しており、特に直近3週の大幅減少で累計は3,200万バレルとなっています。クッシング原油在庫も同132万バレル減で4週連続の減少です。

 

製品在庫は小幅の増加で、ガソリン、中間留分共に5週連続の増加となっています。

2021/6/29
NYMEX WTI Aug: $72.98/bbl ( +0.07 )
20日移動平均: $71.28 ( +0.18 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $74.57/ -2σ: $67.99
 幅: $6.58 ( -0.58 ) / 100日平均: $8.21
ボラティリティ
 16.65 ( -0.99 ) / 100日平均: 31.42

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