原油相場は3営業日続伸です。高値は水曜の水準に届かないものの下値が堅く、$74/bbl台で今週の取引を終えました。

6月25日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比75セント高の$74.05/bblで、引け後の時間外取引は$74/bbl前後です。

 

ベーカー ヒューズによると、6月25日の米国の油井リグ稼働数は372基で前週比1基減少です。8週振りの減少となりました。

 

原油相場は6月までの平均して日量200万バレル水準の供給不足を背景に上昇を続けてきました。しかし、7月以降は OPEC+ の段階的な増産などで需給バランスは均衡に向かう見通しです。

 

 

また、昨年前半に世界中で積み上がった12億バレルの在庫は、その後1年にわたる減産で8億バレル弱減ったと推定されていますが、コロナ禍前に比べてまだ4億バレル余り高い水準にあります。そのため、原油相場の更なる継続的上昇には懐疑的にならざるを得ません。


引け後に米国商品先物取引委員会 (CFTC) が発表した6月22日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比2.1%減で5週振りの縮小です。

 (参考図表)

総取組高は前週比5.1%と大きく減りました。

2021/6/25
NYMEX WTI Aug: $74.05/bbl ( +0.75 )
20日移動平均: $70.91 ( +0.33 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $74.97/ -2σ: $66.86
 幅: $8.12 ( -0.14 ) / 100日平均: $8.16
ボラティリティ
 16.74 ( +0.02 ) / 100日平均: 31.49

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