原油相場は小幅続伸です。高値は切り下がりましたが、大きな修正の下げも回避しています。
6月24日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比22セント高の$73.30/bblで、引け後の時間外取引は$73/bbl台前半です。
来週の OPEC+ 閣僚会合に向けて、8月以降の日量50万バレル規模の減産幅縮小決定との見通しが優勢となっています。
■ Opec+ leaves 500,000 b/d August output rise on table (Argus Media)
ただし、これまでの OPEC+ の慎重姿勢から、多くの市場参加者は当面の増産が秩序だったものとなると考えており、加盟各国が競って供給量を拡大して需給バランスを崩す事態を想定していません。
また、中断しているイラン核協議は継続する模様ですが、合意までの道程は容易ではないと見られるため、原油相場の反応は薄いものになっています。
■ イランとの核合意再建、米交渉担当者は来週にも協議復帰-当局者 (Yahoo News)
世界の新型コロナウイルスの感染者数や死亡者数は5月初めのピークから減少傾向が続いており、石油需要回復に対する期待感も引き続き原油相場を支えます。

OPEC+ 以外の生産量回復ペースは鈍いと見込まれることから、OPEC+ の協調減産が崩れない限り世界の需給バランスは供給不足な状態でコントロールされることが見込まれます。とはいえ、物理的に供給が出来ないわけではないため、極端な高値を予想するのは合理的ではありません。
2021/6/24
NYMEX WTI Aug: $73.30/bbl ( +0.22 )
20日移動平均: $70.58 ( +0.29 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $74.72/ -2σ: $66.45
幅: $8.26 ( -0.37 ) / 100日平均: $8.13
ボラティリティ
16.72 ( -0.02 ) / 100日平均: 31.58
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