原油相場は3営業日振りに反落です。玉整理で高値こそ更新したものの、買いの勢いが強いわけではない模様です。
6月22日の NYMEX WTI 原油先物7月限は前日比60セント安の$73.06/bblで納会し、8月限引け後の時間外取引は$72/bbl台後半です。
OPEC+ は、来週の会合で8月以降も段階的な減産幅の削減を継続する見通しと報じられています。
■ OPECプラス、8月以降も段階的な増産継続の公算=関係筋 (ロイター)
先頃ロシアは日量50万バレルを超えない規模での増産という観測気球を上げていましたが、その実現性が増しています。
北米の生産復旧は来年まで本格化せずイランの供給増も望み薄な中、ワクチン接種進展による需要回復期待が原油相場の上昇を牽引しています。しかし、OPEC+ の増産やインドなど原油需要成長の核となる新興国の回復に対する不透明感が、過小評価されてきた面も否定できません。
インド石油天然ガス省によると、5月の同国の原油処理量は448万バレル相当の1,897万トンで前年比16.0%増でした。しかし、前月比は7.7%減少で、2019年5月比でも12.1%のマイナスです。
変異種蔓延の影響が続いています。
引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は390~630万バレル減少の予想を上回る前週比720万バレル減でした。5週連続の減少で、累計の減少幅は2,360万バレルとなっています。クッシング原油在庫も同255万バレル減で3週連続の減少です。
製品在庫は予想と大きく離れず前週比100万バレル弱の増加となっています。それぞれ4週連続の増加です。
2021/6/22
NYMEX WTI Jly: $73.06/bbl ( -0.60 )
20日移動平均: $70.01 ( +0.32 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $74.44/ -2σ: $65.57
幅: $8.87 ( -0.03 ) / 100日平均: $8.08
ボラティリティ
16.73 ( -2.93 ) / 100日平均: 31.76
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