原油相場は小幅続伸です。需要回復期待に支えられる原油相場は14営業日連続で高値を切り上げましたが、午後には利食いが優勢となっています。

6月16日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比3セント高の$72.15/bblで、引け後の時間外取引は$71/bbl台半ばです。

中国の原油処理量が過去最高を更新し、米国の需要も大きな増加を示しました。

 

明日の大統領選挙の前にイラン核協議が大きな進展を見せる可能性は低くなっており、供給の増加に対する懸念も萎んでいます。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は290~420万バレル減少の予想を大きく超える前週比736万バレル減でした。同854万バレル減の API 統計の数字は若干下回っています。4週連続の減少で、累計の減少幅は1,900万バレル余りとなりました。クッシング原油在庫も前週比215万バレル減少です。

 

原油処理量が昨年2月以来の日量1,600万バレル大台となり、一方輸入が前週比日量11万バレル増なのに対し輸出が同95万バレル増えています。

 

 

石油製品の総出荷量は7週振りに日量2,000万バレルを超えました。過去5年の平均も7週振りに上回っています。

中国国家統計局によると、5月の同国の原油処理量は日量1,430万バレル相当の6,050万トンで前年比4.4%増でした。過去最高を更新しています。

 

 

5月は原油輸入量が前年比14.6%減少だったため、国内需給バランスは250万トンの供給不足と、前月の114万トン不足に続き在庫の取り崩しになっています。

 

米国ハリケーン センターによると、メキシコ湾南部で低気圧が発達し、熱帯性暴風雨の発生確率が70%となっています。

 

 

メキシコの原油生産に影響が出るかもしれません。


2021/6/16
NYMEX WTI Jly: $72.15/bbl ( +0.03 )
20日移動平均: $68.80 ( +0.35 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $74.48/ -2σ: $63.13
 幅: $11.35 ( +0.45 ) / 100日平均: $8.01
ボラティリティ
 24.24 ( -0.64 ) / 100日平均: 31.99

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