原油相場は小幅反落です。週明けの時間外取引は堅調で2018年10月以来の高値を更新しましたが、ニューヨーク時間帯になると利食いに圧されました。
6月15日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比3セント安の$70.88/bblで、引け後の時間外取引は$71/bbl台前半です。
需要の回復ペースに供給が追い付かないという観測が引き続き原油相場を支えていますが、英国での変異種流行などが需要期待に水を差しています。
米国の生産量回復は進まず、OPEC+ の増産への慎重姿勢が強気ムードを後押ししています。客観的に見て需給バランスの供給過剰は回避不能なものではないと考えられますが、需要が水物のため増産に慎重なのは自然な行動であり、昨年の相場崩落を大きな痛みを伴う歴史的減産で支えた OPEC+ が相場上昇の恩恵を受けることも強く非難できるものではありません。
米国エネルギー情報局 (EIA) の掘削採算性レポートによると、7月の米国主要シェール産地での産油量は日量780万バレルで前年比変わらず、前月比は0.5%増と推定されています。
5月の掘削済み未仕上げ坑井数は6,521基で前月比247基減。11か月連続の減少で前年同期より26%減少しています。掘削済みと仕上げ済みの坑井数はそれぞれ小幅の増加を続けています。
2021/6/14
NYMEX WTI Jly: $70.88/bbl ( -0.03 )
20日移動平均: $68.06 ( +0.30 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $73.16/ -2σ: $62.97
幅: $10.19 ( +0.37 ) / 100日平均: $7.97
ボラティリティ
24.67 ( -0.88 ) / 100日平均: 32.02
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