原油相場は続伸です。前日引け後の時間外取引で$65/bblを超え、需要見通しの上方修正もあって堅調となりました。ただし、高値警戒感の出やすい価格帯であるため、材料が続かないと調整が入る可能性が高くなります。

3月11日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.58高の$66.02/bblで、引け後の時間外取引は$65/bbl台後半です。

 

OPEC の3月月報によると、2021年の世界の石油需要見通しは日量9,627万バレルで前月の予想から同22万バレルの上方修正、2021年の OPEC 原油を除く世界の石油供給見通しは日量6,380万バレルで前回から同47万バレルの上方修正でした。前回は日量580万バレルだった前年比の需要の伸びは同590万バレルに修正されています。

 

OPEC 推定による2月の世界の総石油供給量は日量9,228万バレルで前月比同131万バレル減でした。非 OPEC の生産量が同67万バレル減っています。二次ソースによる2月の OPEC 産油量は日量2,485万バレルで前月比同65万バレル減。サウジアラビアは同93万バレル減産しましたが、ナイジェリアやイラクなどが増産です。

 

OPEC 推定による昨年第4四半期の世界の石油需給バランスは日量200万バレルの供給不足に対し、今年第1四半期のバランスは2月までの数字で同15万バレルの不足へと縮小しています。

 


 

この辺りの予測に、サウジアラビアなど OPEC 加盟国が減産幅の縮小に対して慎重な背景があるのでしょう。

2021/3/11
NYMEX WTI Apr: $66.02/bbl ( +1.58 )
20日移動平均: $61.93 ( +0.43 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $66.45/ -2σ: $57.41
 幅: $9.04 ( +0.31 ) / 100日平均: $7.54
ボラティリティ
 33.64 ( +0.67 ) / 100日平均: 31.96


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