原油相場は5営業日続落で、安値は$45/bbl台に至っています。コロナウイルス感染拡大による世界的な需要懸念が、引き続き市場を覆っています。

2月27日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.64の$47.09/bblで、引け後の時間外取引は$46/bbl台前半です。

 

全世界で感染拡大防止のために経済活動が縮小する方向に向かっており、需給見通しの更なる大幅な修正も考えられます。

コロナウイルスの感染が全世界に広がり、中国の報道規制で不明瞭だった部分も次第に明らかになりつつありますが、現在は冷静になるよりむしろ各地で恐怖に駆られた自粛が拡大して、経済活動への影響の懸念は収まる目途が立ちません。

 

2月の中国の原油輸入量は前年比で15~20%減少したと報じられています。

 

 ■ China’s February crude oil imports to sink due to virus (Global Times)

 

新規の精製施設稼働で原油受け入れが拡大していた昨年同期と比べるとただでさえ伸びが抑えられる中、春節連休明けにも生産活動の自粛が続きました。

 

原油貯蔵施設に余裕がないためスポット玉は陸揚げできず他の仕向け先に転売されたりタンカーで洋上備蓄されたりしていますので、原油の輸入減少量がそのまま中国の石油需要の減少幅と一致しているわけではありません。ただ、製品出荷が低調なので製油所の稼働が落ち込み原油在庫も減らないことが輸入縮小の原因であることに間違いはありません。

 

コロナウイルスの感染が広がる他の国々でも中国と同様に経済活動が大幅に縮小して、例えば石油需要が5%低下した場合世界の需給バランスは日量500万バレル余りの供給過剰となります。OPEC+ が同60万バレルの追加減産を行ったところで話になりませんね。

 

感染拡大防止のために行われる経済活動自粛が石油出荷に与える影響の実態を把握しなければ、憶測によるパニックに抗し切れません。

中国は2月発表の貿易収支の公表を見送り、3月に予定される国家統計局のデータ発表も行われるかが不透明です。米国や日本のように石油需要が週ベースで速報される国々の数字を注視していく必要があるでしょう。

 

日本の石油製品生産量は昨年の消費税増税後続いていた前年割れが2月に入ってプラスに転じたのですが、先週は再び減少となっています。

2020/2/27
NYMEX WTI Apr: $47.09/bbl ( -1.64 )
20日移動平均: $51.64 ( -0.48 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $54.83/ -2σ: $48.45
 幅: $6.38 ( +0.76 ) / 100日平均: $6.99
ボラティリティ
 29.90 ( +1.72 ) / 100日平均: 27.08

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