原油相場は3営業日振りに反発です。ただ火曜の高値には届いておらず上昇ムードが広がったわけでもなさそうです。
3月7日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比44セント高の$56.66/bblで、引け後の時間外取引は$56/bbl台半ばです。
S&P グローバル プラッツの調査によると、2月の OPEC 産油量は日量3,080万バレルで前月比同6万バレルの減少です。3か月連続の減少で、プラッツ推定の OPEC 産油量は2015年3月以来最低の水準となりました。
とはいえ、減産対象11か国の遵守率は79%と、100%を超える水準を見込んだ先のロイターやブルームバーグの推定に比べると控えめな数字です。
プラッツによると2月のサウジアラビアの産油量は日量1,015万バレルで前月比同6万バレル減に留まり、ベネズエラの生産量が同6万バレル減となる一方、イラクは同4万バレル増産しています。現在サウジら5か国が減産割り当て量を超える削減を行っており、イラクなど6か国は割り当て量を削減できていません。
サウジ主導で減産が進められイラクは遵守率が低いという状況は2017年の減産時から変わりません。イランも減産への取り組みには熱心ではありませんでしたが、今は制裁により供給が逓減しています。また、ベネズエラの産油量も米国の制裁で縮小傾向が止まりません。
EIA など各機関の世界需給均衡予測は OPEC や同調する非加盟国が予定通りの減産を行うことを前提としていますが、現在までのところ協調減産の姿勢が崩れる兆しはなく、6月以降も継続する見通しとなっています。不測の要素が現れない限りその流れに変化はないのでしょう。
当面は原油相場が下降トレンドを形成する要素が見当たらず、といって需給均衡では上値の目標も WTI の$60/bblを大きく超えることは難しく、仕掛け辛い値位置にいるのも確かです。
2019/3/7
NYMEX WTI Apr: $56.66/bbl ( +0.44 )
20日移動平均: $55.60 ( +0.11 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $58.82/ -2σ: $52.38
幅: $6.44 ( -0.02 ) / 100日平均: $10.50
ボラティリティ
23.51 ( +0.03 ) / 100日平均: 36.78
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