5月28日の原油相場はメモリアルデーの祝日で休場です。時間外の電子取引は金曜の急落の余波で軟調となってます。
先週の4営業日続落で直近高値から$5/bbl下げた WTI 原油相場は4月中旬以降の上昇幅を消して、年初から4月初めまでの保ち合い圏である$58/bblから$66/bbl台半ばに戻っています。
前回保ち合い圏の上限に触れて今回の下げの底値を確認するのか、ずるずると年初の保ち合い圏に戻るのかは不透明です。
大局的に見ると原油相場は需給ひっ迫を受けて昨年6月に上昇を開始し、今年に入って需給バランスが均衡に転じたことで上述の保ち合い圏を形成しました。
ベネズエラの経済危機による供給低下が進むほか、イラン制裁を巡る思惑が WTI 相場を$70/bblまで押し上げましたが、調整のないまま上昇する原油相場に高値警戒感が出ていたことも事実です。
イラン制裁による供給途絶はまだ現実に始まったことではなく、紛争による施設破壊が起きたわけでもないベネズエラの供給が更に大きく減るという確証もありません。一方で米国のシェール オイル生産量は着実な増加が予想されています。
昨年の上昇のスタート地点である$44/bbl台や2016年の$30/bbl台前半などは2~3年にわたる供給過剰の結果です。協調減産によって2017年の需給バランスは劇的に改善しましたが、今の需給は昨年に比べると緩くなっているというのが大半の推定です。
強気の思惑に新味が無くなると上昇を維持できなくなりますが、明確な供給過剰でもないため長期的な下げも見込めない。そういう中途半端な状況がしばらくは続くのでしょうか。
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