原油相場は続伸です。前日引け後に$71/bbl台後半に上昇した後、一旦$70/bbl台半ばまで後退しましたが切り返しています。
5月10日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比22セント高の$71.36/bblで、引け後の時間外取引は$71/bbl台前半です。
これといった下げ材料が見当たらないため、原油相場の堅調が続きます。
とはいえ、大幅な上昇を継続させる要素もないことから、上げ幅は限定されます。
市場では、来年に向けて原油相場$100/bblといった予想も聞かれます。
■ Oil prices risk spiking to $100 next year, Bank of America analysts say (CNBC)
■ Oil prices to hit $100 by 2019 comments Seismik Technology Company Limited (PR Newswire)
しかし、そうした予想の論拠は歯切れが良いといえず、高値が加速するシェール オイルの増産や需要への影響も過小評価しているような気がします。
以前のイラン制裁ではまだ6か国協議の合意がなく、米国と西欧は連携してイラン制裁を行っていました。現在は米国が単独で離脱して欧州は合意に留まっています。
また、前回の制裁ではアジア諸国をはじめとするイラン原油輸入国に対し6か月ごとに調達量の削減を証明しない限り制裁発動の恫喝が行われ、更に欧州に拠点を置く大手保険会社らがイラン原油のタンカー輸送について保険や再保険の引き受けを停止しました。
今回予定されるような為替取引の制限などで当初効果の上がらなかった制裁が日量100万バレル規模の大きな原油供給削減に成功したのはそうした措置を講じてからで、今後欧州諸国が合意を離脱して同様の制裁を開始するのかは不透明です。
更に、価格上昇はシェール オイルの増産を加速すると見込まれます。
米国で採掘開始後コスト面から開発の中断された「採掘済み未仕上げ (DUC)」の油井数は8,000基に迫っており、現在は低コストの油井からの増産が続いています。価格上昇はこうした比較的コストのかかりそうな未仕上げ油井での生産も刺激するのでしょう。

2018/5/10
NYMEX WTI Jun: $71.36/bbl ( +0.22 )
20日移動平均: $68.45 ( +0.31 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $71.11/ -2σ: $65.79
幅: $5.32 ( +0.56 ) / 100日平均: $6.35
ボラティリティ
21.96 ( -0.00 ) / 100日平均: 21.55
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