原油相場は5営業日振りに反落です。朝方は$67/bbl台まで急落しましたが、米国のイラン核合意離脱決定を受けて下げ幅を削りました。

5月8日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比の$1.67安の$69.06/bblで、引け後の時間外取引は$70/bbl前後です。

 

米国によるイラン核合意離脱は予想された通りで、90日後や180日後に発動される制裁はかつてイラン原油の供給を大幅に減らした内容ほどではありません。

 

 ■ Here are the sanctions that will snap back into place now that Trump has pulled the US out of the Iran nuclear deal (CNBC)

 

前回は米国と欧州が協調してイラン原油継続購入国に対する制裁通告やイラン原油輸送への保険の引き受け停止を行ってイラン原油の売買を大きく制限しましたが、今のところ新たな制裁は米国企業やイランに対するものであり、以前のようにイラン原油の輸出を止めるものではありません。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の5月短観によると、2018年の世界の石油需要見通しは日量1億28万バレルで前月の予想より同3万バレルの下方修正、2019年の需要予測は日量1億201万バレルで前回から同15万バレルの下方修正となっています。

 

一方、2018年の世界の石油供給見通しは日量1億45万バレルで前回から同2万バレルの下方修正、2019年の供給予想は日量1億264万バレルで前回から同42万バレルの上方修正となっています。この結果、両年とも供給過剰幅が前回予想より拡大しています。

 

EIA 推定の4月の世界の石油供給量は日量9,963万バレルで前月比同70万バレル増。月間の需給バランスは同33万バレルの供給過剰で6か月振りの余剰となりました。

 

4月の OPEC 推定産油量は日量3,211万バレルで前月比同4万バレル減少です。プラッツによる4月の OPEC 推定産油量は日量3,200万バレルで前月比同14万バレル減少となっています。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は前週比変わらずから70万バレル減少の予想に対し前週比185万バレル減でした。クッシング原油在庫は同165万バレル増で、前週に続いて増えています。

 

製品在庫はガソリンが予想よりやや多い前週比206万バレル減、中間留分は予想を大きく上回る同667万バレル減でした。

2018/5/8
NYMEX WTI Jun: $69.06/bbl ( -1.67 )
20日移動平均: $67.83 ( +0.13 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $69.90/ -2σ: $65.75
 幅: $4.15 ( -0.46 ) / 100日平均: $6.32
ボラティリティ
 20.65 ( -0.18 ) / 100日平均: 21.56

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