原油相場は反発し、7月末以来の終値での$50/bbl台超えとなりました。

9月20日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比93セント高の$50.41/bblで、引け後の時間外取引は$50/bbl台半ばです。

 

減産延長期待が引き続き下値を支えます。各機関の需給見通しにより、足元の世界の石油需給バランスは日量数十万バレルかそれ以上の供給不足となっていることが推定されますが、先行きの減産終了による余剰への思惑が上値を重くしてきました。

 

ただ、減産が更に延長されると、需要の伸びの上方修正もあって需給バランスが一段と改善する見通しとなり、原油相場を巡る力関係にも変化があるものと考えられます。

 

米国エネルギー情報局 (EIA) の週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は240~390万バレル増加の予想を上回る前週比459万バレル増でした。144万バレル増だった API の数字も超えています。

 

原油処理量、輸入共にハリケーンによる落ち込みからの回復が遅れている一方、国内産油量はほぼ元に戻りました。

 

 

石油製品の総出荷量は日量2,000万バレル大台を回復して3週振りの増加です。前年比も同100万バレルを超えるプラスに転じました。このため、製品在庫は予想以上に減っています。


2017/9/20
NYMEX WTI Oct: $50.41/bbl ( +0.93 )
20日移動平均: $48.77 ( +0.17 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $51.29/ -2σ: $46.25
 幅: $5.04 ( +0.34 ) / 100日平均: $5.88
ボラティリティ
 26.10 ( +0.61 ) / 100日平均: 27.08

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