原油相場は反落です。生産調整に対する否定的な観測で上値が重くなりました。

9月27日の NYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.26安の$44.67/bblで、引け後の時間外取引は$44/bbl台後半です。

 

イランがサウジアラビアの減産提示による生産凍結を拒否したと伝えられ、本日行われるとされる OPEC 非公式協議での生産調整はまとまらない公算が高まりました。

 

 ■ Iran rejects Saudi oil output offer (Middle East Monitor)

 

とはいえ、減産についてはサウジが先走っている感じで、他の産油国の足並みは揃っていないようです。

 

 ■ OPEC not in talks to cut oil production, only to freeze — UAE minister (News.Az)

 

結局生産調整が不調となると、需給見通しの悪化が再認識されて頭重い展開となるのでしょうか。

 

引け後に米国石油協会 (API) が発表した週間統計によると、先週末の全米の原油在庫は300~320万バレル増加の予想に反し前週比75万バレル減少です。クッシング在庫も同83万バレル減少でした。

 

前回の750万バレル大幅減少に続いて、また減少となりました。直近の全米原油在庫水準は5億バレルそこそこになっていますが、それでも前年同期を4,800万バレル近く上回っています。

 

製品在庫は前週比小幅変動の予想に対し、ガソリンが370万バレル減りました。

2016/9/27
NYMEX WTI Nov: $44.67/bbl ( -1.26 )
20日移動平均: $44.98 ( -0.03 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $47.45/ -2σ: $42.52
 幅: $4.94 ( -0.32 ) / 100日平均: $6.79
ボラティリティ
 43.81 ( +0.74 ) / 100日平均: 35.60

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