原油相場は4営業日続落です。需給見通しの悪化で頭重い展開となりました。

2月9日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.75安の$27.94/bblで、引け後の時間外取引は$28/bbl台前半です。

国際エネルギー機関(IEA)の2月月報によると、2016年の世界の石油需要見通しは日量9,560万バレルで前回の予想よリ若干の下方修正です。一方、OPEC原油を除く世界の石油供給予想はわずかに上方修正されています。

IEA推定による1月のOPEC産油量は日量3,263万バレルで前月比同28万バレル増となっています。

米国エネルギー情報局(EIA)の2月短観では、2016年の世界の石油需要見通しは日量9,502万バレルで前回より同17万バレルの下方修正、2017年の需要予測は日量9,648万バレルで前回から同13万バレルの下方修正です。

一方、EIAによる2016年の世界の石油供給予想は日量9,607万バレルで前回より同14万バレルの上方修正、2017年の供給予測は日量9,677万バレルで前回より同14万バレルの上方修正です。
この結果、両年とも供給過剰幅が拡大する見通しです。

EIA160210

引け後に米国石油協会(API)が発表した週間統計では、先週末の全米の原油在庫は前週比240万バレル増で事前予想の320~370万バレル増を下回り、やや相場を支えています。

よはいえ、ガソリン在庫が予想以上の増加のほか中間留分在庫も予想に反して増加しており、全般に強気な内容とは言えません。

2016/2/9
NYMEX WTI Mar: $27.94/bbl ( -1.75 )
20日移動平均: $31.40 ( -0.36 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $34.86/ -2σ: $27.95
 幅: $6.91 ( +0.45 ) / 100日平均: $7.60
ボラティリティ
 83.64 ( +0.48 ) / 100日平均: 48.04

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