原油相場は続落ですが、引き続き$60/bblを挟んだ保ち合い圏です。

6月25日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比57セント安の$59.70/bblで、引け後の時間外取引は$59/bbl台半ばです。

ギリシャの債務問題やイラン核協議などが市場参加者の心理に影響を与え、原油相場の上値を重くしています。

一方、UBS は2015年の原油価格見通しについて、WTI は$56.25から$61.50、ブレントは$67.50から$70へと上方修正しています。
非OPECの投資に陰りというのが修正の理由ですが、WTI $61/bbl台程度では大きな増産に結びつかないことはこのところの相場展開が示しています。

新華社によると、5月末の中国の商業原油在庫は前月比1.3%増でした。5月は原油輸入の減少によって同国の需給バランスが日量63万バレルの供給不足でしたが、商業原油在庫は増加です。

4月の需給バランスが日量103万バレルの供給過剰に対して在庫増は前月比0.5%増に留まっていたので、両月を合わせると大体しっくり来る数字ですね。

ChinaStock150626

また、石油製品在庫は前月比0.8%減で2か月連続の減少となっていますが、例年に比べると減少ペースは遅く、製品在庫水準が高留まりという印象を与えます。

在庫変動を考慮し当ブログで推定した5月の中国の純国内石油需要は日量1,041万バレルで、過去最高を記録した前月からは若干減りましたが、前年同期比では9.1%増と非常に堅調です。
それでも製品在庫が高留まるのは、やはり作り過ぎということでしょうか。

ChinaDemand150626

インドに対する原油供給量で、先月ナイジェリアがサウジアラビアを上回ったようです。

 ■ Nigeria Replaces Saudi Arabia As Top Crude Oil Supplier To India (International Business Times)

国際的な供給過剰の中、産油国間のシェア争いは激しくなっており、特に米国の輸入削減により市場を失っているアフリカ諸国は必死です。

米国では国内産油量の増加を受けて製油所の能力が微増し、休止している施設もかなり減っているようです。

USrefinery150626

米国はこのところ国内石油需要も堅調ですが、エネルギー転換の波もあって大型の石油精製投資は行われないのでしょうね。

2015/6/25
NYMEX WTI Aug: $59.70/bbl ( -0.57 )
20日移動平均: $59.80 ( -0.01 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $61.51/ -2σ: $58.09
 幅: $3.41 ( -0.53 ) / 100日平均: $8.28
ボラティリティ
 30.56 ( +0.28 ) / 100日平均: 45.48

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