原油相場は小幅続伸です。前日に下値を確認した後は戻りを試しますが、$85/bblが以外に重くこの日も届きませんでした。

10月17日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比5セント高の$82.75/bblで、引け後の時間外取引は$83/bbl前後です。

足元の世界の石油需給が緩いことは周知のこととなっている一方、新規の支援材料が現れないわけですから反発力が鈍いのも仕方のないところでしょう。
週明けには再び$80/bbl割れを試す展開も考えられます。

需給の緩みは各種統計からここ2~3か月来はっきりしていたことで、今更ショックを受けるような内容とはいえません。
とはいえ、新たな地政学上のリスクなどサポート材料が出ない限り、原油相場は軟化を続けることになるのでしょう。

$80/bbl割れはシェールオイルなどの採算割れを招いて開発に水を差すと言っても、それは長期的な増産を鈍らせるに過ぎず、当面の需給を引き締めるわけではありません。

イランに続いてリビアなどもOPEC加盟国に減産を呼びかけていますが、当のリビアでは国内が二重政権になってそれぞれが石油政策をコントロールしようとするなど統制できていません。

オイルムーブメンツによると、11月1日までの4週間にアンゴラとエクアドルを除くOPEC加盟10か国が出荷する石油量は日量2,361万バレルで、10月4日までの前期間に比べて同36万バレルの減少です。
6週振りの前期比減少ですが、前年同期比では3週連続でプラスとなっています。

在庫を押し上げた米国の輸入堅調に見るように欧米の調達は回復しているようですが、一方でアジア向けは減速ということです。

引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した10月14日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比1.1%増で、前週割れた20万枚台を回復しています。とはいえ、買い玉増加の一方で売り玉も前週より増加しています。

 (参考図表)

総取組高は前週比2.2%増。3週連続の増加となっています。

2014/10/17
NYMEX WTI Nov: $82.75/bbl ( +0.05 )
20日移動平均: $87.50 ( -0.50 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $95.48/ -2σ: $79.52
 幅: $15.96 ( +0.62 ) / 100日平均: $6.93
ボラティリティ
 23.97 ( +0.09 ) / 100日平均: 16.45

にほんブログ村 先物取引ブログへ