原油相場は大きく続落です。節目の$95/bblもあっさり割ってしまいました。$90/bbl大台前半は1月半ば以来のことです。足元の需給環境を映して軟調が続きます。

8月19日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比$1.93安の$94.48/bblで、引け後の時間外取引は$94/bbl台半ばです。

20日に納会を控える9月限に対し10月限の終値は更に$1.62下鞘の$92/bbl台となっており、ブレントのWTI に対するプレミアムも$8/bbl台後半に拡大するなどWTI 価格の軟化が目立ちます。

引け後に米国石油協会(API)が発表した週間統計では、先週末の全米の原油在庫も製品在庫も減少でしたが、ほぼ予想の範囲内の数字で材料にはなりませんでした。
一方、NYMEX 原油先物取引の現物受け渡し地クッシングの在庫は3週連続の増加です。

クッシングからメキシコ湾岸に原油を運ぶシーウェイ・パイプラインの新線は先月完工していますが、稼動は10月に予定されているフラナガン・サウス・パイプラインの開業に合わせる模様です。
フラナガン・サウスは日量60万バレルの輸送力で、イリノイ州からカナダ産やノースダコタ産の原油をクッシングに運びます。

リビアでは、1年振りにエスシドラ港からの出荷が始まりました。

 ■ Libya NOC loads 1st oil in a year from Es Sider port (Reuters)

同国の産油量は日量56万バレルと、このところ発表される度に増加しています。
とはいえ、同国内での軍閥間の抗争は収束する気配もなく、政情不安による供給障害のリスクがある間は他の産油国も減産を進めることは難しいでしょう。

$95/bbl割れを達成したことで何か刺激材料が出れば反発もあるのでしょうが、長期的に回復傾向というシナリオは想定し辛い状況ですね。

2014/8/19
NYMEX WTI Sep: $94.48/bbl ( -1.93 )
20日移動平均: $98.28 ( -0.40 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $102.87/ -2σ: $93.69
 幅: $9.18 ( -0.56 ) / 100日平均: $6.49
ボラティリティ
 15.09 ( +1.00 ) / 100日平均: 13.41

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