原油相場は5営業日振りに反発です。先週後半の弱気ムードを引き継いで軟調に始まり一時は$81/bbl台前半となりましたが、ドルのユーロに対する反落に支えられました。

6月4日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比75セント高の$83.98/bblで、引け後の時間外取引は$84/bbl台半ばです。

欧州や中国の景気に対する不透明感や足元の供給潤沢感、イラン情勢の緊張の低下など先週原油相場を圧迫した要素は何一つ変化していません。
先週悪い数字が相次いだ米国の経済指標も、製造業受注指数が予想を下回るなど週明けも冴えません。

ただ、直近高値から$25余りの下げを記録し、ボリンジャーバンドの下限も割れてしまった原油相場が修正の戻りを示すのは自然な展開ですね。

戻りが$85/bblを超えるかどうか気になりますが、支援材料も無しに本格的反転に向かうというのも難しそうです。

さて、IAEAとイランとの協議は今週8日にも再び行われる予定です。

 ■ Iran, IAEA to meet in Vienna on June 8 (TehranTimes)

イランの核開発疑惑を巡って、軍事施設への立ち入り検査が行われるのかどうかが注目されていますが、イラン側の要求する制裁の緩和を欧米がすんなり認める見通しも薄く、対イラン協議は当面原油相場の材料にはなり難いのかもしれませんね。

シーウェイ・パイプラインの逆送稼動から半月が経過し、WTI 原油先物の受け渡し地クッシングを含む米国中西部からメキシコ湾岸への原油輸送が始まっていますが、その数字が明確になるにはしばらく時間がかかるようですね。

 ■ Enterprise ups trip time for oil on reversed Seaway (Reuters)

日量15万バレル規模で始まった原油輸送がヒューストンに到着するまでには当初予定より時間がかかっているそうですが、そろそろ届くようです。

ただ、送り出している中西部の在庫への影響はもう見えるようになるのでしょう。
先週発表の週間統計では、クッシングの原油在庫が引き続きわずかながら増加を続けていました。今週発表の数値はどうなるでしょうか?

2012/06/04
NYMEX WTI Jul $83.98/bbl ( +0.75 )
20日移動平均: $91.58 ( -0.80 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $99.79 / -2σ: $83.37
 幅: $16.43 ( +0.76 ) / 100日平均: $9.32
ボラティリティ
 19.51 ( -1.83 ) / 100日平均: 20.53

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