原油相場は3営業日振りに反落です。特に新規材料はなく、API に続いてEIAの統計でも米国の原油在庫が予想の倍以上の増加となったことを嫌気して上値が重くなっています。

4月18日のNYMEX WTI 原油相場の終値は前日比$1.53安の$102.67/bblで、引け後の時間外取引は$102/bbl台後半です。

米国で春先に原油在庫が積み上がるのは季節的なもので特に大きな弱材料とも言えないのでしょうが、足元の原油在庫水準が前年同期を3.4%上回っている一方、石油製品の需要は前年水準を2.2%下回っていることが問題でしょうね。

米国の景気回復を示唆する経済指標がいくつも表れているにも関わらず、石油製品の需要は昨年初めから一貫して下落基調に留まっています。
3月の中旬以降はやや回復の兆しを見せていた石油製品需要ですが、先週の数値は再び反落と先行きに不安を与えるものでした。

また、WTI 原油先物の現物受渡し地オクラホマ州クッシングの在庫が4,100万バレル台に達し、昨年7月以来始めて前年同期比でプラスとなったこともWTI 相場には重石です。
クッシング周辺の中西部からメキシコ湾岸へ原油を運ぶシーウェイ・パイプラインの逆送稼動を5月に控えて縮小傾向だったブレントのWTI に対するプレミアムも若干拡大しています。

欧州の石油会社がイラン産油の輸入を減らすと報じられていますが、EUが制裁を声高に言いながら原油調達は続けていたことが改めて判ります。

 ■ 欧州の石油会社、イラン産原油輸入減らす=関係筋 (ロイター)

英仏などは輸入を止めていますが、イタリアなどイラン原油への依存度の高い国は一向に調達量を減らしていないようで、昨年のEUによるイラン原油輸入量の日量50万バレル余りに対し3月は42.5万バレルということです。
イタリアは7月の輸入停止発動までは従来のままの調達を続けるようですが、一方でイラン原油代替のためサウジアラビアなどが増産を続けていますから需給が緩むはずですね。

ところで、中国が年内にも上海で原油先物を上場するとのことです。

 ■ 中国今年建全球性原油期货市场 (北京商报)

中国の調達原油の比率から見ても、上場油種は中東原油になるものと思われます。
現在の東京工業品取引所やドバイの原油先物市場が全くの閑散ですから、今度こそ中東原油の先物市場としてWTI やブレントの市場に伍するようなものになることが期待されます。

とはいえ、中国の商品先物市場は天然ゴムこそ世界的な影響力を持っているものの金や銅などの非鉄金属はそれ程でもなく、過度の期待は出来ないのでしょうが。

2012/04/18
NYMEX WTI May $102.67/bbl ( -1.53 )
20日移動平均: $103.77 ( -0.12 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $107.55 / -2σ: $100.00
 幅: $7.54 ( +0.00 ) / 100日平均: $8.44
ボラティリティ
 23.12 ( -0.76 ) / 100日平均: 23.14

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