原油相場は3営業日振りに反落ですが、下値も深くはありません。需給の緩みに対する懸念が上値を抑える一方、イラン情勢や金融緩和観測が大下げも防いでいます。
4月13日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比81セント安の$102.83/bblで、引け後の時間外取引は$102/bbl台後半です。
中国国家統計局が発表した3月の同国の原油処理量は3,837万トンで前年比わずかに2%増、日量ベースで前月と比較して3%の減少となりました。
2,364万トンと記録的な高水準だった2月の輸入には、やはり大量の戦略備蓄用原油が含まれていたことが判りますね。
3月は厳冬の需要期を終えて製油所の定期修理が始まるシーズンですが、それでも前年比2%の伸びは低すぎます。第1四半期のGDPの伸びも予想を下回りましたし、中国経済の減速が懸念されます。
精製マージンの不採算による製油所の稼働率低下を指摘する声もありますが、それでも石油製品の不足が伝えられない以上、需要が低迷していると考えるべきなのでしょう。
中国の自動車生産台数はようやく月間200万台を達成しましたが、一方で3月のエチレン生産量は前年比4.8%減となるなど不安要素は多いようです。
さらに、サウジアラビアのヌアイミ石油相が原油相場高を懸念し、増産による価格の冷却について改めて語っています。
■ Saudi Arabia Determined to See Oil Price Drop, Al-Naimi Says (Bloomberg)
サウジは、昨年のリビア内戦以来一貫して高値による需要減退を回避するために増産を続けています。クウェートなどの協力もあって足元のOPECの産油量は日量3,100万バレルを超える水準となっており、前年同期を8%程度上回る量になりました。
また、13日発表の米国の経済指標も、ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値がガソリンの高騰による家計の圧迫で予想を下回る数値となり、原油相場に逆風ですね。
引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した4月10日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比11.4%減と大きく縮小しています。相場の軟調を反映し、これで4週連続での縮小となりました。
一方、総取組高は前週比0.4%増と大きな変化はなく、3月初めから150万枚台半ばでの推移が続いています。
(参考図表)
イランと6カ国との核開発を巡る協議は今日再開します。目立った進展は無いのでしょうが、話し合いが行われている間は軍事的な行動が強行されることはないと思われますから、原油相場の上昇は回避されますね。
油田を抱える南部の分離独立後、原油収入の配分を巡って対立している南北スーダンですが、南スーダンが日量35万バレルに上る原油の輸出を停止してから2か月余りとなります。
中国が主な買い手となってきたスーダン原油ですが、低硫黄なため火力発電の燃料として日本にも貴重な資源です。
現在南スーダンからの原油輸出には、北のスーダンを通るパイプラインで紅海に出すルートしかありませんが、報道によると豊田通商がケニアに抜ける新たなパイプライン建設計画を進めているようですね。
■ S.Sudan: Japan firm completes Kenya pipeline study (Reuters)
2012/04/13
NYMEX WTI May $102.83/bbl ( -0.81 )
20日移動平均: $103.96 ( -0.12 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $108.18 / -2σ: $99.73
幅: $8.45 ( +0.16 ) / 100日平均: $8.57
ボラティリティ
24.71 ( +0.11 ) / 100日平均: 23.37
4月13日のNYMEX WTI 原油先物の終値は前日比81セント安の$102.83/bblで、引け後の時間外取引は$102/bbl台後半です。
中国国家統計局が発表した3月の同国の原油処理量は3,837万トンで前年比わずかに2%増、日量ベースで前月と比較して3%の減少となりました。
2,364万トンと記録的な高水準だった2月の輸入には、やはり大量の戦略備蓄用原油が含まれていたことが判りますね。
3月は厳冬の需要期を終えて製油所の定期修理が始まるシーズンですが、それでも前年比2%の伸びは低すぎます。第1四半期のGDPの伸びも予想を下回りましたし、中国経済の減速が懸念されます。
精製マージンの不採算による製油所の稼働率低下を指摘する声もありますが、それでも石油製品の不足が伝えられない以上、需要が低迷していると考えるべきなのでしょう。
中国の自動車生産台数はようやく月間200万台を達成しましたが、一方で3月のエチレン生産量は前年比4.8%減となるなど不安要素は多いようです。
さらに、サウジアラビアのヌアイミ石油相が原油相場高を懸念し、増産による価格の冷却について改めて語っています。
■ Saudi Arabia Determined to See Oil Price Drop, Al-Naimi Says (Bloomberg)
サウジは、昨年のリビア内戦以来一貫して高値による需要減退を回避するために増産を続けています。クウェートなどの協力もあって足元のOPECの産油量は日量3,100万バレルを超える水準となっており、前年同期を8%程度上回る量になりました。
また、13日発表の米国の経済指標も、ミシガン大学消費者信頼感指数の速報値がガソリンの高騰による家計の圧迫で予想を下回る数値となり、原油相場に逆風ですね。
引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した4月10日時点の建玉報告によると、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比11.4%減と大きく縮小しています。相場の軟調を反映し、これで4週連続での縮小となりました。
一方、総取組高は前週比0.4%増と大きな変化はなく、3月初めから150万枚台半ばでの推移が続いています。
(参考図表)
イランと6カ国との核開発を巡る協議は今日再開します。目立った進展は無いのでしょうが、話し合いが行われている間は軍事的な行動が強行されることはないと思われますから、原油相場の上昇は回避されますね。
油田を抱える南部の分離独立後、原油収入の配分を巡って対立している南北スーダンですが、南スーダンが日量35万バレルに上る原油の輸出を停止してから2か月余りとなります。
中国が主な買い手となってきたスーダン原油ですが、低硫黄なため火力発電の燃料として日本にも貴重な資源です。
現在南スーダンからの原油輸出には、北のスーダンを通るパイプラインで紅海に出すルートしかありませんが、報道によると豊田通商がケニアに抜ける新たなパイプライン建設計画を進めているようですね。
■ S.Sudan: Japan firm completes Kenya pipeline study (Reuters)
2012/04/13
NYMEX WTI May $102.83/bbl ( -0.81 )
20日移動平均: $103.96 ( -0.12 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $108.18 / -2σ: $99.73
幅: $8.45 ( +0.16 ) / 100日平均: $8.57
ボラティリティ
24.71 ( +0.11 ) / 100日平均: 23.37