4月1日のNYMEX WTI 原油先物は続伸し、前日比$1.22高の$107.94/bblで引けました。引け後の時間外取引は$108/bbl台前半です。
中東・アフリカ情勢を背景に3月中は抵抗線となっていた$107/bblを抜き、米国の雇用関連指標の改善などが追い風となって$108/bbl台まで上昇しボリンジャーバンドの上限に迫りました。
ドルのユーロに対する軟調も、原油相場の支援材料となっています。
原油相場がこのまま上放れるのか、買われ過ぎと判断されて反落するのかは不透明です。
さらに一段の上昇には新規材料も必要なのでしょうが、上値が重いとみて空売りした市場参加者によるショートカバーが予想外の上げを招くのかもしれません。
リビアでは、政府軍による巻き返しが進んでいます。反体制派が本拠地ベンガジ南方の拠点アジュダビア(下の地図では石油輸出拠点ズエイティナの近郊)付近まで撤退しているため、シドラやラスラヌフなどの石油輸出拠点は政府側の勢力下に入り、ベルガ近辺では戦闘が行われているものの練度や装備の劣る反体制派は劣勢です。
米軍の空母は悪天候で攻撃を中止していますし、反体制派への武器供与についてはNATO内で慎重論もあって即時実行は難しい様相です。
反体制派は西部諸都市からの政府軍撤退を条件にカダフィ政権に対し停戦を呼びかけていますが、自分たちの勢力圏である東部への政府軍進攻が続いている状況でそういう提案をしても、受け入れられる可能性は低いですね。
多国籍軍の介入が始まった当初はリビア内戦が短期間に終結するとも予想されていましたが、こうした展開では長期化の可能性も高まっています。
一方、イエメンやシリアでは反政府デモと治安部隊の衝突による死傷者発生が続いています。
ペルシャ湾岸のバーレーンでは周辺国の協力を得た治安部隊によって平静が維持されていますが、強権的な抑えつけによってイスラム教シーア派とスンニ派による宗教対立がいつ火を噴くかわかりません。
引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3月29日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比3.8%増となっています。
3月中旬に一旦減少した後は、再度買い越し幅が上昇傾向です。2月後半以降の相場上昇で拡大したヘッジファンドによる原油先物の買い越しは、引き続き高水準に留まりそうですね。
総取組高も、前週比0.8%増と150万枚割れ寸前のところから再び増加傾向となっています。
(参考図表)
2011/4/1
NYMEX WTI May $107.94/bbl ( +1.22 )
20日移動平均: $102.97 ( +0.52 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $108.38 / -2σ: $97.57
幅: $10.81 ( +0.77 ) / 100日平均: $11.21
ボラティリティ
25.28 ( -1.02 ) / 100日平均: 26.67
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中東・アフリカ情勢を背景に3月中は抵抗線となっていた$107/bblを抜き、米国の雇用関連指標の改善などが追い風となって$108/bbl台まで上昇しボリンジャーバンドの上限に迫りました。
ドルのユーロに対する軟調も、原油相場の支援材料となっています。
原油相場がこのまま上放れるのか、買われ過ぎと判断されて反落するのかは不透明です。
さらに一段の上昇には新規材料も必要なのでしょうが、上値が重いとみて空売りした市場参加者によるショートカバーが予想外の上げを招くのかもしれません。
リビアでは、政府軍による巻き返しが進んでいます。反体制派が本拠地ベンガジ南方の拠点アジュダビア(下の地図では石油輸出拠点ズエイティナの近郊)付近まで撤退しているため、シドラやラスラヌフなどの石油輸出拠点は政府側の勢力下に入り、ベルガ近辺では戦闘が行われているものの練度や装備の劣る反体制派は劣勢です。
米軍の空母は悪天候で攻撃を中止していますし、反体制派への武器供与についてはNATO内で慎重論もあって即時実行は難しい様相です。
反体制派は西部諸都市からの政府軍撤退を条件にカダフィ政権に対し停戦を呼びかけていますが、自分たちの勢力圏である東部への政府軍進攻が続いている状況でそういう提案をしても、受け入れられる可能性は低いですね。
多国籍軍の介入が始まった当初はリビア内戦が短期間に終結するとも予想されていましたが、こうした展開では長期化の可能性も高まっています。
一方、イエメンやシリアでは反政府デモと治安部隊の衝突による死傷者発生が続いています。
ペルシャ湾岸のバーレーンでは周辺国の協力を得た治安部隊によって平静が維持されていますが、強権的な抑えつけによってイスラム教シーア派とスンニ派による宗教対立がいつ火を噴くかわかりません。
引け後に米国商品先物取引委員会(CFTC)が発表した3月29日時点の建玉報告では、ヘッジファンドによるWTI 原油先物の買い越し幅は前週比3.8%増となっています。
3月中旬に一旦減少した後は、再度買い越し幅が上昇傾向です。2月後半以降の相場上昇で拡大したヘッジファンドによる原油先物の買い越しは、引き続き高水準に留まりそうですね。
総取組高も、前週比0.8%増と150万枚割れ寸前のところから再び増加傾向となっています。
(参考図表)
2011/4/1
NYMEX WTI May $107.94/bbl ( +1.22 )
20日移動平均: $102.97 ( +0.52 )
ボリンジャーバンド
+2σ: $108.38 / -2σ: $97.57
幅: $10.81 ( +0.77 ) / 100日平均: $11.21
ボラティリティ
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