2010/10/28
NYMEX WTI Dec $82.18/bbl ( +0.24 )

20日移動平均: $81.15 ( +0.11 )
ボリンジャーバンド
 +2σ: $82.92 / -2σ: $79.38
 幅: $3.54 ( -0.41 ) / 100日平均: $8.80
ボラティリティ
 26.45 ( -1.43 ) / 100日平均: 27.22

10月28日のNYMEX WTI 原油先物は小幅反発し、前日比24セント高の$82.18/bblで引けました。引け後の時間外取引は$82/bblを挟んだ展開です。

ドル安に支えられて堅調なことに加え、新規失業保険申請数の改善が支援材料になりました。しかし、株式市場の下げなどもあって大きく上昇することもなく、終日小動きに止まりました。

季節的な値動きとしてはこのまま11月中は保ち合いで推移して年末に大下げというパターンも考えられますが、過去の例を繰り返すとは限りませんから……

ところで、中国政府によると、同国の9月の原油生産量は前年同期比で9%増加したそうです。過去5年間で最大の伸び幅だったようですね。
中国9月份原油产量同比增幅创5年来最高 (隆衆石化商務網)

増産は相場上昇と強気の需要見通しに加え、新規油田の開発が進んでいるためということです。生産能力の拡大によって、今年一杯は高水準の原油生産が続くということです。
9月の中国の原油生産量は1,719万トンということで、日量420万バレルに相当します。

さて、9月の中国の原油輸入量は2,330万トンで日量換算では570万バレル程度になりますから、この国内生産と合わせると日量990万バレルになります。
これは、ほぼ現在の中国国内の全製油所精製能力に相当しますね。
しかし、定期修理中の製油所などがありながら9月末の商業原油在庫は前月比減少だったので、輸入も国内生産もともに相当な量が新造の備蓄施設向けに用いられたものと思われます。
10月に入って製品需給の逼迫から卸売価格が高騰し、先日公定小売価格も引き上げられたことも、受け入れた原油によって石油製品は製造されていないことを示していますね。

要するに、足下の中国の原油受け入れは必ずしも石油製品需要を反映したものではない、ということですね。現在完成している備蓄施設への原油の貯蔵は終了したのかどうかもよく判りません。
もし、終わっているなら、国内での原油増産が続けば余剰感が強くなりますが、その場合輸入が抑制されるのでしょうか。