6月25日
NYMEX WTI Aug $78.86/bbl (+2.35)
ボリンジャーバンド
 +2σ: 80.30 / -2σ: 71.45
 幅:8.85 (+0.67) / 100日平均:10.14
ボラティティ
 29.17 (-1.64) / 100日平均:28.86

6月25日のNYMEX WTI原油相場は、$76/bbl台の展開で始まった後、カリブ海でのハリケーン発生懸念のニュースで一時は$79/bblを超えるほど大幅に上昇、前日比$2.35/bbl高で引けました。
米国ハリケーンセンターによると、ホンジュラスとケイマン諸島の間のカリブ海で発生した低気圧は48時間以内に熱帯性低気圧に成長するおそれが80%あり、1~2日のうちにメキシコのユカタン半島に到達する見通しだそうです。
その後は数日内に米国メキシコ湾岸に達する可能性があり、そうなると来週後半にかけて油田の操業や原油輸送、輸入の陸揚げに影響が出そうです。

また、今はBPの事故で流失した原油がどれほど拡散したり内陸に打ち上げられたりして環境被害を及ぼすのかも気になります。現在司法当局が雇用を守るためにオバマ政権による海洋油田の開発凍結の方針に反対していますが、ハリケーンの影響で内陸にも深刻な被害が発生した場合、世論の動向はどうなるでしょうか。

ところで、引け後に米国先物取引委員会(CFTC)による22日時点の大口建玉報告が公表され、ファンドなどの大口投機先物玉の売買バランスは買い越しの若干増となっています。ファンドの買い越しは前週から増加に転じたばかりで、現在の値動きだと方針転換とはならないでしょう。

油を売る日々-CFTC0622