週明けアジア時間のWTI原油先物取引は、78ドル/バレル前後と堅調にスタートしました。
CFTCに報告されている大口ファンド筋の建玉の買い越しが6月に入って増加中で、4月から5月の下げ相場での買い玉の損切り整理が終了していることを示していると思われます。
ファンドは昨年末とか今年2月のように買い煽って勝負したいのでしょうが、思惑通りいくのでしょうか?

油を売る日々-CFTC615

米国先物取引委員会(CFTC)は、毎週火曜日時点で大口取引の建玉を報告させ、金曜日に非商業玉(投機)と商業玉(主にヘッジ)ごとに売り買いのバランスを公表しています。小口取引には報告義務がありません。
現在WTI原油市場の総取組高のうちヘッジ玉が50%くらい、大口投機の売りまたは買い玉が20%くらい、大口投機の売り買い両建て玉が25%くらい、小口玉が5%くらいを占めています。
ファンドが買いを入れて相場を動かし、現物業者がそれに合わせて売りヘッジを増やしたり減らしたりしているという構造なのでしょう。