またの名をラディッシュ!
二十日大根・・・・・。
なんて、かわいい子だろう。
太陽の光をいっぱいあびて育って、まるでおひさまみたいだ。
二十日大根って・・・・
大根ちゃんの親戚か。
だから、あんなに葉っぱがゆたかなのか。
素敵だなあ。
誰に買われていくんだろう。
どんなお皿に盛られて、どんなふうに食卓をいろどるんだろう。
ぼくはその子の方ばかり見て、その子のことばかり考えていた。
だから、同じカゴにひょいっと入れられた時は、
またの名をラディッシュ!
二十日大根・・・・・。
なんて、かわいい子だろう。
太陽の光をいっぱいあびて育って、まるでおひさまみたいだ。
二十日大根って・・・・
大根ちゃんの親戚か。
だから、あんなに葉っぱがゆたかなのか。
素敵だなあ。
誰に買われていくんだろう。
どんなお皿に盛られて、どんなふうに食卓をいろどるんだろう。
ぼくはその子の方ばかり見て、その子のことばかり考えていた。
だから、同じカゴにひょいっと入れられた時は、
あたし、変。
どうして、じゃが男さんが誰かにやさしくすると
しっとするんだろう。
じぶんでも いやになる。
こんなんじゃ、じゃが男さんに
いつかきらわれてしまう。
どうしよう
どうしよう
どうしたらいいのか、わかんないよ
突然、じゃが男がやってきました。
「ポテ美、今日は天気もいいし、山にのぼろうよ」
「えっ」
「い、いいよ。わたし、子供じゃないし。もう大きいし」
「ぼくが、おんぶしたいんだよ」
「ゆうべのすずめは、今朝、飛び立っていったよ」
「あ」
「野生のすずめだからね。野性に帰るのが一番いいんだ」
帰っていったんだ
その時の、淋しいような、うれしいような、きもち。
じゃが男はどんどん走ります。
「ポテ美、ぼくには夢があるんだ。
もっともっと料理の勉強をして、
じゃがいも料理のレストランを作るんだよ」
じゃが男さん、ありがとう。
こんなポテ美だけど、いつか、『あなたを見つめるポテ美』じゃなくて
『あなたと同じ夢を見るポテ美』になるね。
ある日の朝、すずめがガラスにぶつかって地面に落ちました。
「すずめが落ちた!」
いちはやく気づいたのはポテ美でした。
いそいですずめに駆け寄ります。
すずめは目を回していて、呼吸はしているのですが
動きませんでした。
「動かしたらダメだよ!しばらくそっとして!」
じゃが男もかけつけます。
「ねこが来ないように、ぼくたちついていてあげよう」
「すずめがしんじゃう!」
ポテ美は涙をポロポロ流しました。
かなり長いことすずめはふらふらしていましたが、
ようやく意識が戻って、もとどおりに元気に動き出しました。
すずめはすっかりじゃが男になついて
怖がることもなく近づいてきました。
じゃが男も大喜びです。
「かわいいなあ、このすずめ。ぼく、家に連れて帰りたいなあ」
じゃが男は、その日、すずめを家に連れて帰りました。
「じゃあね、ポテ美」
「ポテ美、きみさ、ヤキモチ焼き過ぎるよ」
「ごめん」
「もうすこし、信用しておくれ」
「うん」
「わらってごらん、ポテ美。そうそう、かわいいよ」
「ほんと?」
そう。この顔、忘れずに。
この顔。この顔。
この顔だよ。
「あっ!ポテトのおにいちゃんだ!」
「おっ、芽キャベツ50兄弟!」
「一緒に野球しようよー」
ポテ美も入ってみんなで野球をしました。
力一杯やったので、中には疲れた子もいました。
じゃが男がおんぶしてやると、とてもうれしそう。
最初に断っておくけど、ポテ美はとってもやさしい子なんだ。
お年寄りを見かけたら、自然に手をかしてあげる。
その点は、ぼくたちよく似てると思う。
ぼくも自然にそうするから。
ただ、ぼくが親しく話したりすると・・・・・・