「あらあら、どうしたの?そうぞうしいわねえ」
その家のおかあさんがやってきて言いました。
「あら。なに、このラディッシュ。葉っぱがとれちゃって。すてようかしら」
ラディッシュちゃんは、自分の持つ全ての気を使って
捨てないでオーラを放った。
「・・・・・なんだか、もったいない気がしてきたわ。
そうね。洗えば食べられるわね」
よかった・・・・・。
ぼくはつまみあげられると、ひょいっとゴミ箱に捨てられた。
ラディッシュちゃんが叫んだ。
おかあさんは、キッチンに歩いていく。
ラディッシュちゃんが、遠ざかっていく。
ぼくは静かに見送った。
ほっとすると、眠くなって、意識がうすれてきた。
もしかすると、ここから先はぼくの夢だったのかもしれない。
ふっと、声が聞こえてきたんだ。
どういうことだい・・・・・?
ああ、それは、もやし炒めになって、晩ご飯をにぎわすいとだった。
すずめはぼくをくわえると、ぼくを川できれいに洗って、
仲間達のいる場所へ飛んでいき、ぼくをそこに落としたんだ。
ぼくはあっというまに仲間にまみれてひとつになった。
ああ、懐かしい仲間達。
鍋の熱がじんわりぼくにしみていく。
そこで、もう一度あの子に会えた。
初めてあった時と同じように。ぼくを見るととてもよろこんでくれた。
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