もうすぐ、この世に生まれて54年になります。
宮崎に来たのは28歳の時だったから、この土地も長くなりました。
店を出して19年。
その間に、店舗を増やしたり減らしたりしました。
大きな災害は、鳥インフルエンザや新燃岳噴火、口蹄疫、東日本大震災、そして今回の新型コロナ騒動。
いつの間にか、若者は少なくなって人材難、お酒をあまり飲まず、欲のないおとなしい人が増えてきたように思います。
振り返って思えば、安定なんていう言葉は、全く実体のないもの。
中学生のころ覚えた、平家物語の冒頭が頭の中をグルグルと回ります
大学に入ったばかりのころは、希望に満ちて、やりたいことをたくさんノートに書いて、ウキウキとしていたなぁ。
あの頃、一緒にたくさん遊んだ仲良しの友人たちは、多くが素晴らしい先生になっています。
挫折して、空虚になって、どんなことにも意欲がわかず、
「寿命がくるまで、ただひっそりと生きていよう…」と思った時もありました。
彼と別れて、1週間くらいずっと部屋にこもって中島みゆきを聴きながら、泣いてばかりいたこともありました。
(その節は大変お世話になりました、中島みゆきさん)
何をするにもうまくいっていた時代もあれば、
心にも経済的にも余裕がなく、一日中ずっと不安感に包まれて
「消えてなくなりたい」と思ったことも、何度もあります。
3年ほど前、このブログを書きました。
今は苦しいけどさ、その苦しみから逃げなければ、いろいろ成長できるじゃない。
そしたら、きっといつか、『ナイス過去の自分!』って言える日が来ると思うの。
(喜多川泰著『秘密結社Ladybirdと僕の6日間』より)
54年の経験とともに、神経はかなり図太くなってきました。
今は、少々のことでは動じません
むしろ、その時々の状況を楽しんでさえいます。
『ナイス過去の自分!』って言えるようなステキな過去じゃないけど、
失敗や挫折やかっこ悪いところも弱いところも全部含めて
「よく頑張ったね、かわいいよ」って認めてあげる余裕ができました♪
人生って、ステキだね。
人って、とても温かい。
世界って、この上なく優しい。
10年前の誕生日、友人たちからいただいたケーキ