自分を知ることは有害で醜悪である | 日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

日本酒と甘酒 糀素弓(はなそゆみ)の一歩一歩

選りすぐりの日本酒や元気の素・甘酒で、疲れた心を休めてほしい。。。そんな願いを込めて2018年12月にオープンしました。
まだまだ赤ちゃんの店なので、皆さまから育てていただけるとありがたいです。

アンドレ・ジイドが、うまいことをいっています。

「おのれ自身を知れ。この金言は、有害であるとともに醜悪でもある。

自分自身をよく知ろうと苦心する毛虫は、いつになっても蝶にはならないはずだ。」と。

まったく、そのとおりです。

自分自身を知ることにこだわって、謙虚になりすぎ、いつまでたってもサナギから成虫に発達しない人がいます。

いや、サナギのままで満足している人が大部分ではないでしょうか。

飛躍したり発展したりするためには、つねに自分の限界をたたきこわし、自分の可能性に賭けることが必要です。

(澁澤龍彦著『快楽主義の哲学』より)

 

この著書、澁澤龍彦さんって、昭和3年生まれです。

だから、この本もかなり古い本…のはず。

だって、著者紹介はあの三島由紀夫が書いてるんですもの。

 

でもね、全然古さを感じません。

戦争が終わって高度成長を遂げ、

平和な時代が長く続いて、若者は平和ボケしてしまっている、、、、

まったく、今と同じです。

 

この本は、今まで私が家庭や教会で教えられてきていた『道徳』をバッサリ切っていて

そのぶっ跳んだ考え方が、もう面白くて面白くて、笑いながら読んでいます。

 

笑いながら読んでいるけど、コメディでも何でもなく

ほほぅ、なるほど~とうならせる、純粋な哲学書なんですよね。

 

面白いので、ぜひ一読を。

 

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なんと、発行者(花田朋子)が、私の高校の同級生だったのにも驚きですキラキラ

花田さん、面白い本を世に出してくれてありがとう♪♪