アンドレ・ジイドが、うまいことをいっています。
「おのれ自身を知れ。この金言は、有害であるとともに醜悪でもある。
自分自身をよく知ろうと苦心する毛虫は、いつになっても蝶にはならないはずだ。」と。
まったく、そのとおりです。
自分自身を知ることにこだわって、謙虚になりすぎ、いつまでたってもサナギから成虫に発達しない人がいます。
いや、サナギのままで満足している人が大部分ではないでしょうか。
飛躍したり発展したりするためには、つねに自分の限界をたたきこわし、自分の可能性に賭けることが必要です。
この著書、澁澤龍彦さんって、昭和3年生まれです。
だから、この本もかなり古い本…のはず。
だって、著者紹介はあの三島由紀夫が書いてるんですもの。
でもね、全然古さを感じません。
戦争が終わって高度成長を遂げ、
平和な時代が長く続いて、若者は平和ボケしてしまっている、、、、
まったく、今と同じです。
この本は、今まで私が家庭や教会で教えられてきていた『道徳』をバッサリ切っていて
そのぶっ跳んだ考え方が、もう面白くて面白くて、笑いながら読んでいます。
笑いながら読んでいるけど、コメディでも何でもなく
ほほぅ、なるほど~とうならせる、純粋な哲学書なんですよね。
面白いので、ぜひ一読を。
なんと、発行者(花田朋子)が、私の高校の同級生だったのにも驚きです
花田さん、面白い本を世に出してくれてありがとう♪♪