大きくなったら何になりたいの？

大きくなったら何になりたいの？
ある5歳の女の子がお母さんに聞きました。
お母さんはとっさに
「お母さんになる」と答えました。
「ママはもうお母さんになってるでしょ。そうじゃなくて、大きくなったら何になりたいの？」
お母さんは
「先生になる」と答えましたが、そのお母さんはすでに学校の先生でした。
「ママはもう学校の先生になってるでしょ。そうじゃなくて、大きくなったら何になりたいの？」

娘が畳みかけて聞いてくるので、お母さんが答えに困っていると
今度はその子は80歳を過ぎたおばあちゃんのところに行って聞きました。
「おばあちゃん、大きくなったら何になりたいの？」
おばあちゃんは
「そうだねぇ、安らかに死にたいね～」と言いました。
「死んだらこの世にいなくなる。じゃあ、その前に何になりたいの？」とその子は聞きました。
おばあちゃんが「人に親切にできる人になりたいねぇ」と言うと
女の子は満足して、今度はおじいちゃんのところに行って聞きました。

「おじいちゃん、大きくなったら何になりたいの？」と女の子が聞いたら、
おじいちゃんは「そうだねぇ。鳥を見る人になりたいねぇ」と答えました。
「鳥を見るって、どんなことをするの？」
「ベランダに座って、鳥が自分の庭でゆっくり遊ぶのを、じっと眺めていたいんだよ」
するとその小さい子が
「おじいちゃん、なれるよ！」と言ったんです。

そのおじいちゃんはリウマチで体もあまり動かなくて、
鳥を見る人になれるなんて思ってもいなかったのですが
女の子がそういうので、自分でもできるような気がしてきました。
そして、家族に頼んでベランダに椅子を出してもらい、
庭にやってきた鳥に餌をやっているうちに、鳥はだんだん近くに寄って来るようになりました。

その様子を見ていたお母さんは、
最初に娘が「大きくなったら何になりたいの？」と聞いてきたときに答えられなかったことを思い出しました。
人生って、それに答えられるかどうかで、大きく違ってくるんだなぁと感じました。

そして改めて、自分が何になりたいのか考えました。
お母さんは、人にやさしく、自分自身にも優しく、生きていることが楽しく感じられ、
出会う人と心が通じ合って、安らかな毎日が送れる・・・そういう人がいいなと思いました。

そうイメージして心に決めたら、
起こってくること、しなければいけないことはたくさんあるけれども
それに不満を持たず、身軽にできる自分に気づきました。

奇蹟は自分で起こす―幸せになる1ミリの法則/海竜社

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↑この本からの引用です。


あなたは、何になりたいですか？










私自身に関していえば・・・

人に不快感を与えない人になりたい。
それだけではなくて、人がほっとする場所になりたい。
例えて言うなら、道端に咲く花。
全然期待はしていなかったけど、たまたま見かけて心が和む。
そんな人になりたいなぁ…