1か月前のこと。
大切な友人から、誕生日に素敵なポーチが届きました。
質感、デザイン、なんだかとっても温かくていい感じ。
丁寧に作ってあって、高級そうなのにカジュアル。
それが、マザーハウスとの出会いでした。
- 裸でも生きる――25歳女性起業家の号泣戦記 (講談社BIZ)/山口 絵理子
- ¥1,470
- Amazon.co.jp
送ってくれた友人に電話をすると、この本のことを教えてくれました。
マザーハウス
という、バッグのブランドができあがるまでの奮闘記・・・
と一言で言ってしまったら軽くなっちゃうけど、
いやぁ・・・この人、すごい
まだ若いのに、ずばねけた行動力とまっすぐな心、
そして何度も失敗や裏切りにあいながら、負けない強さ。
カッコイイってこんな人のことを言うんですよね、きっと。
マザーハウスのマザーは、マザーテレサのマザーだって。
私の尊敬するマザーテレサ。
ますます、このポーチが愛おしくなってきました。
著者の山口絵理子さんは、大学を卒業しバングラデシュの大学院に行きます。
裕福な人が、現場の事も知らずに国際協力団体で働く姿に疑問を持ったからです。
彼女は、現場をその目で見て、本当に必要な援助をしたいと思いました。
バングラデシュで彼女が見たのは、想像を超える貧困、裏切り、賄賂、政治の腐敗、争い、洪水・・・
何度もくじけそうになりながら、彼女はバングラデシュの一筋の希望の光になろうと必死に頑張ります。
アジア最貧国、洪水、汚職、希望の光を見つけられないでいるこの国。
少し前まで、自分にはできることなんて何もない……と、あきらめて日本に帰ろうとしていた私だけれど、一歩踏み出してダメでも、踏み出すことが何よりも大事なんじゃないか、その先にたとえ失敗があったとしても、それは勇気を振り絞って歩いた証拠なんだ。
バングラデシュで見てきた現実の中で自分の人生に最も影響を与えたものは、明日に向かって必死に生きる人たちの姿だった。
食べ物が十分でない、きれいな服もない、家族もいない、約束された将来もない。そして生活はいつも政治により阻害され、きれいな水を飲むにも何キロも歩かなければならない。そんな人たちが毎日必死に生きていた。
ただただ生きるために、生きていた。
そんな姿を見ていたら、バングラデシュの人が自分に問いかけているような気がした。
「君はなんでそんなに幸せな環境にいるのに、やりたいことをやらないんだ?」って。
日本に生まれた幸せを、ひしひしと感じます。
そしてまた、この幸せに浸っているのではなく、この環境を利用してもっと自分にできる事があるのではないかと考えさせられます。
山口絵理子さん、第2冊目も書いてるんですね。
- 裸でも生きる2 Keep Walking私は歩き続ける (講談社BIZ)/山口 絵理子
- ¥1,400
- Amazon.co.jp
こちらも近々、読んでみたいと思います。