十数年ぶりに悔し涙を流してしまった。
スーパーマーケットの駐車場で入り口のバーが上がらず
クラクションをビービー鳴らしている80代後半とお見受けする白髪のおばあちゃまが二人。
駐車場のブースの係員はたまたま不在。
ボタンを押すと駐車券が出てくるので、それを取るとバーが上がる仕組みになっているが、
時々、ボタンの機械を通り越してクラクションを鳴らす車、ボタンを押すが、故障をしていて
駐車券が出てこない!とクラクションを鳴らす車がある。
私は車に近づき、「ボタンを押した?」とジェスチャーを交えて聞いてみると
いきなり、車の中のおばあちゃま二人が私に対してジェスチャー付きで怒り出した。
ドアも窓も閉まったままなので、何を言っているかが分らないし、私も伝わったかが
わからなかったので、「窓を開けて」とジェスチャーをしたが、
助手席のおばあちゃまが窓の開閉ボタンを探すが開かない。
運転席のおばあちゃまが何かを指示しながら大声を上げている。
そこで、退散するのもあったのだが、ドアのロックがポチッと上がっていて
開いているのが分ったので、ロックを指差し「開けるよ」とジェスチャーをしてドアを開けた。
再度、「ボタンは押した?」「チケットを受け取った?」と聞いてみた。
が、早口で怒鳴りっぱなしなので、何を言われているかがほとんど理解できなかった。
「駐車場に停めたいわけじゃないから、駐車券をとる必要がない。ぐるっと回りたいのよ」
と言っている事は理解できたが、私ではどうすることもできない。
「私はスタッフじゃないから分らないけど、駐車場のスタッフが帰ってくると思うから」と言い、
ドアを閉めようとすると、阻止する助手席のおばあちゃま。
二人で何か怒っているのだが、私の英語力では、どうすることもできず、
私は「ドアを閉めるね」と言ってドアを閉め、店内に向かった。
正直、どうすることもできなかった自分にショックを受けていた。
数分後、おばあちゃまが店内のサービスカウンターで杖を受け取っている所に遭遇した。
そうか!彼女は買い物ではなく、杖を取りに来ただけだったから駐車券を取りたくなかったのだ
と理解をし、「杖をピックアップしに来られたのですね」と話しかけると、
静かに私の目を見て、「次に話しかけてくれた人は、とてもスイートで親切でナイスだった。
だけど、あなたは・・・・・・・・・・・・・・」
やっとの思いで「英語が分らなくて役に立てなくてごめんなさい」と英語で言った。
それでも、私の目を見て感情がエスカレートした状態で何かを言い続けて去ろうとした。
少し離れた所に居たパートナーは途中から様子を見ていたらしい。
そして、そのおばあちゃまに「失礼ですが、彼女は英語が上手に話すことができません。
彼女はただ、あなた方の役に立とうとしただけです」と説明をしてくれたのですが、
パートナーに対しても何かクレームを言い続けて去ろうとした。
私は「ただ、ヘルプしようとしただけなのに」と言ったが、そのまま去って行った。
「おばあちゃんは何て言ってたの?」とパートナーに聞いてみたが、
「もういい、忘れろ」と一言。私に聞かせたくない内容だったのかもしれない。
私の耳は完全に英語をシャットアウトしてしまっていて、何がなんだか分らない状態。
必死に涙を堪えてたが、どうしてもどうしても、悔しくて、情けなくて涙が止まらなくなった。
何か失礼なことをしたのかもしれない。
おばあちゃまは私を駐車場のスタッフと勘違いをしてクレームをしたのかもしれない。
他にも、他国に住んでいると色んな体験をする。そんなことも頭を過ぎった。
もし、失礼な事をしてしまっていたら。。。ごめんなさい。
私はつたない英語だけど、何かお手伝いができればと思ったのです。
大きなお世話だったのか、役立たずだったのか。。。。
今では何も分りません。
英語力のなさと、ごめんなさいと謝る自分にもどかしさを感じながら
ただただ、悔し涙がこぼれてしまいました。
日本語であれば、アプローチもスムーズにできるかもしれないけれど、
英語になると。。。スムーズな英語も出てこないし、アプローチの方法も
とっても直接的になってしまっていると思う。
でもね、自分を褒めてあげようと思います。
そして、英語ももうちっと、もうちっと頑張ろうって。
めげるなSoyono!
私の長い話を聴いてくれてありがとうございます。
明日からまた元気に明るく頑張ります!