岐阜で滑り込んだのもあり、2月に入ると
僕が理想とする、ヒール側でも低い姿勢になって
ハンドスライドしながらのカービングが出来るようになってきました。
それもこれも、最初のころは不思議だった
「どうしてそうできるか?」の理屈がわかってきたからです。
まず、トゥでもヒールでも一番大切なのは前足。
この前足さえ突っ張れば、板をしっかり立てても大丈夫。
感覚的には突っ張るというより膝を伸ばすという感じでしょうか。
トゥ側は、前足を伸ばして体を開きすぎないように
低くなれば自然と良いターンになる感じですが、ヒール側は
ビンディングの取り付け向きの関係でそうはいきません。
ヒールで低くなるには膝を
前足はしっかり伸ばし、後ろ足は曲げた状態にすること。
そうなるにはターンに入る前に、上半身を
フォールラインへしっかり向けとかなければなりません。
つまり、めっちゃ体を開いた状態にするのです。
しかもターンに入ってから体を開くのではなく
トゥ側のターンの終わりには既にやっておきます。
板の反発で飛び上がりそうになりながらも
頑張って、目一杯に体を開くのです。
予備動作ってやつでしょうかね。
それをやっておいて前足を伸ばしながら板にパワーをかけて
低くなってターンすれば、がっつりハンドスライドします。
ただ、ヒール側で低くなるには、かなり意識して体を落とさないといけません。
体を横ではなく、真下に落とす感じで、しっかりリーンアウトするべきです。
カービングで上半身を開くか閉じるか、正解は無く、人の好き好きですが
板を立ててハンドスライドしたい僕的には開きます。開かなければなりません。
普通の立ったままのカービングターンのときは閉じてても問題ないですが
板を立てていくターンで、体を閉じて低くなると、体育座りのような状態になり
後ろにひっくり返るような姿勢になってしまいます。
そしてハンドスライドの手も、板の付近で指先が触れているだけみたいになりがち。
逆に上半身をしっかり開いておけば、しっかり手を伸ばした
見た目の良いハンドスライドができるし、手が支えになって安定感が増します。
その体を手で支えるってのも、邪道かどうか、やはり人の好き好きですが
せっかくだから使えるものは使った方がいいじゃないですか。
それから、カービングするなら、ある程度スピードを乗せて滑ることも大切。
全然速度がない状態でしっかり板を立てると不安定。
バイクや自転車で極極低速で走ってるときは、ブレーキもコーナリングも出来ない
ヨボヨボな動きになるような事がスノーボードでも当てはまります。
めちゃゆっくりでは慣性も荷重もほとんど生まれないので
コントロールの利きにくい状態に陥って当然。
逆にスピードを出して滑れば、然るべき荷重が発生し、
板をしならせて性能を発揮できるのです。
スピードと、前足を突っ張ることがグリップ力の要ですね。
みたいな感じを習得したところで、なんと転勤となりまして
愛媛県から香川県にお引越しとなりました。
まだ2月半ばですが、生活環境の関係で早くもシーズン終了。
暖冬でシャバ雪の日が多く、日数的にもたくさんは滑れなかったけど
とても実りのあるシーズンじゃった。