執着が無くなったら、今まで間違いないと思っていた現実世界が夢のように感じます。
確かにここにあるのに、それは夢のような幻のような、そんな消えてゆく世界だと感じるのです。
私たちは執着の心があるから、今見ている世界は間違いのない確かな世界だと思っています。
しかし、その確かな世界も死んでゆく時には夢のような世界となってしまう。
それは執着が無くなったら、今生きていても、世界は夢のように感じるのです。
そして、夢のような世界だと感じるから、どんなものを手に入れても、それは一時的に自分の元にあるだけで、いずれは離れてゆくと知らされる。
だから、自分のものにして思い通りにできると思えなくなります。
執着が無くなると世界は一変する。
何を求めて生きてゆくかも変わってしまうのです。