みんな心の奥底には言い知れない程の寂しさを抱えている。
それを多くの人は自覚することなく生きています。そして、本当に死ぬ時になって我が崩れて気づく。
その時に見えても手遅れ。その寂しさに耐えられなくて、欲に溺れてボロボロになるか、怒りを起こして、自分の心をズタズタに引き裂くかどちらかに逃げてしまう。
私たちは実はこの寂しさを解決する為にこの世に生まれてきた。でも、多くの人は寂しさに気づくことなく臨終を迎えてゆきます。
なぜ気づかないのか?
それは心の奥底では人を信じていないから。どこかで他人とは都合が悪くなったら、自分を見捨ててくると思っている。
だから、寂しさが見えて、人に頼るのが怖くて、寂しさを出せないのです。
だからこそ、切れない関係を作ることが大切。
人の心を大事にして、相手の心を育ててゆくと、相手は私を信じて心を開いてくれる。そして、本当に信じてもらえているのだと感じるようになる。
その時、自分の心の奥底から寂しさが引き上がってきます。
そして、この人を大事にして、自分も寂しさを解消しようと思うようになります。
人は寂しさに気づいてからが本当の人生。人を大事にし、自分の心を癒してゆくようになります。
この寂しさが癒された時、初めて穏やかな心で死んでゆくことができるのです。